徳田匠がまくり切って3度目のV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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チャンピオンホイールを高々と掲げる(左・鈴木浩太、中・徳田匠、右・志智俊夫)
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徳田匠
サインを人差し指でアピール
同期対決を制す

 11月2日(水)にTIPSTAR DOME CHIBAで「PIST6 Championship 2022-23」サードクォーター ラウンド9の決勝戦が行われた。マスターズトラック世界選手権を優勝した市本隆司や青森F1の完全Vで勢いに乗る志智俊夫の50代二人が決勝へと駒を進めて、ベテランの活躍が目立った今シリーズ。そんな中、見事優勝を果たしたのは同期鈴木浩太との踏み合いを制した徳田匠(京都・119期)だった。

 レースは残り3周でペーサーが退避すると、6コースの志智がインを切った。その仕掛けに乗った徳田がさらにその上を切ると、残り2周半で仕掛けた鈴木を迎え入れて2番手を確保した。その後は鈴木が徐々に踏み上げていき後続は仕掛けられず一本棒のまま残り1周を迎えた。徳田は車を外に持ち出して強引にスパートを開始して逃げる鈴木と壮絶な踏み合いとなったが、最後は徳田がゴール前で鈴木を捕らえて先頭でゴール板を通過した。

 今回は追加あっせんでのシリーズとなった徳田だが、タイムトライアルでは自己ベストを更新して調子は良かった。
 「競走の間隔が詰まっているし疲れはあるけどタイムも出ているし悪くはない。一次予選からしっかりテンションを上げて頑張りたい」と前検日からやる気は十分だった。

 決勝では巧みな組み立てで好位を確保して、自身3度目の優勝を勝ち取った。
 「志智さんの後ろに入れれば良かったけど浮いてしまったので一旦切った。番手に入ってからはスズコウ(鈴木浩太)が流しているのはわかったけど、残り1周でむりやり仕掛けた。合された感じはあったけど、残り半周のところの下りを使って伸びていったので交わせると思った。(優勝したら小谷実と焼肉に行く約束をしており)最後はゴール線が焼肉に見えました」と冗談を交えつつ、激戦を振り返った。

 今回で3度目の優勝を飾り、名だたるタイトルホルダーに肩を並べた徳田。「SA混合シリーズではまだ完全Vがないし、次は完全Vができるように」と次回は無傷での優出を果たして、最多タイの4Vを目指す。

髙野航記者

2022年11月2日 21時15分

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