鈴木浩太が1年3カ月ぶりのV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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地元の若手対決を制す(左から荒川仁、鈴木浩太、戸田洋平)
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鈴木浩太
5カ月ぶりの参戦も問題なし
逃げてまくってと4連勝

 PIST6 2024 ラウンド32は1月7日(日)に最終日が行われて、決勝戦には20代の選手が5名勝ち上がりフレッシュな面々が顔を揃えた。若手機動型により繰り広げられたスピード戦は、2番手を確保した鈴木浩太が残り半周からのまくりで完全Vを決めた。2着には外併走を耐えた荒川仁が続き、終始、荒川を追った戸田洋平が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から田川翔琉-鈴木浩太-荒川仁-戸田洋平-棚瀬義大-塩崎隼秀。レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で棚瀬が進出を開始。その動きに合わせて鈴木が先にインを切ると、後方から塩崎が一気にスパートして鈴木を叩き最終主導権を握る。2番手に嵌った鈴木は5番手から仕掛けた荒川に合わせて残り半周から発進。そのまま逃げる塩崎を捕らえると、迫る荒川も振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「前回優勝してから1年以上経つし、久々に優勝できて良かった。(決勝戦を振り返って)誰も来なかったので先行しようと思った。そしたら一車飛んできて番手に嵌れたのでラッキーでした。その後は前と車間が詰まったタイミングで仕掛けただけで、余裕はなかった。(シリーズを振り返って)積極的に走れたし動きは良かった。練習をしっかりやってきた成果が出せたと思う。(今年の目標は)記念で決勝に乗ること。とりあえずはすぐ和歌山記念があるし、そこで頑張りたい。勝ち癖がついたので、このままの勢いでいければ」

 5カ月のぶりの参戦も難なくこなし、PIST6では自身2度目のVを達成。近況は現行競輪で結果が出ずに悔しい思いをしているだけに、今回の優勝は鈴木にとって何よりの良薬となるだろう。今年初戦で好スタートを切った地元のホープが、このままの現行競輪でも躍進を誓う。

髙野航記者

2024年1月7日 20時18分

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