塩島嵩一朗がまくりで初Vをゲット ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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塩島嵩一朗
4度目の参戦で初の頂点に輝く(左から依田翔大、塩島嵩一朗、安倍大成)
競技経験豊富なルーキーが初V

 PIST6 2025 4月 第4戦は4月30日(水)に最終日が開催された。
 決勝戦には安倍大成、依田翔大の2名が3連勝で勝ち上がりを決めて、全員が自力型という6名が顔を揃えた。実力拮抗の決勝戦は、好位置確保からまくりを決めた塩島嵩一朗が初優勝を飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から原田翔真、依田翔大、安倍大成、稲毛健太、滝本幸正、塩島嵩一朗。レースは残り3周でペーサーが退避してからも大きな動きはなく、先頭の原田が波を作りながら後方を警戒。すると残り2周を目掛けて滝本がスパートし先頭に出切ると、この動きに塩島が続く。最終ホーム手前では依田が切り替えて前を追うも、塩島が残り半周手前からまくりを開始すると、先頭の滝本を一気にのみ込んで、後続の追撃を振り切り1着でゴールした。

 「まさか自分が優勝できるとは思っていなかったので、素直に嬉しいです。(決勝戦は)6コースだったので、どこかで一発いくしかないなと思っていて、残り2周から全開でいくつもりだったが、滝本(幸正)さんが先に仕掛けてくれた。2番手に入って、そこからは落ち着いていけるところから仕掛けた。今回は運が良かっただけなので、次は実力で優勝できるように頑張りたいですね」

 現行競輪ではA級1・2班戦でVを量産している期待のルーキーがPIST6でも大仕事をやってのけた。前回初めて決勝戦まで勝ち進み表彰台入りを果たすと、今シリーズでは予選を連勝。準決勝こそ2着に敗れたものの、積極策を披露し再び決勝まで進むと、強者揃いの一戦では6コースの不利を跳ね除けて初の頂点に輝いた。自転車競技経験が豊富なルーキーで、今後のさらなる成長が楽しみな選手だ。

中田真弘記者

2025年4月30日 20時27分

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