激しさを増す賞金争い ~小倉競輪場~

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守澤太志
GP出場へ予選では負けられない
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尾崎睦
自慢のスピードでライバルを封じる
上位陣の命運は分かれた

 11月18日(水)に初日を迎えた『第62回競輪祭』は波乱の幕開けに。賞金ランク6位のS班郡司浩平と賞金ランク4位の平原康多はともに鮮やかまくりで白星スタートを切ったが、優勝候補の筆頭とも思われていた脇本雄太は後方に置かれて内へと切り込むと落車のアクシデントに見舞われてまさかの欠場をよぎなくされた。賞金ランク8位の守澤太志(96期・秋田)と9位の山田英明(89期・佐賀)らは出鼻を挫かれる苦しいスタートとなってしまった。
 
 守澤太志は正念場の予選2で新田祐大の番手を得て2次予選への勝ち上がりを目指す。
 「初日は(山田庸平に)内からこられるかなとは思っていたけど、自分の技術不足で捌かれてしまった。正直、追い込まれた感はありますけど、まだチャンスは残っているので。寛仁親王牌の2日目と3日目に新田君の仕掛けに付け切れてはいるけど、決勝は離れてしまっている。その時の反省を踏まえてしっかりとついていきたい。ここまできたらいい意味で開き直って。新田君が強すぎるから余計なことを考えずに付いていくことだけを考えればいいのは気持ち的に楽なので。チャンスを生かせるように頑張ります」

 ガールズグランプリ出場へ正念場を迎えるのは賞金ランク7位の尾崎睦(108期・神奈川)。初日は後方に置かれてしまい4着スタ―トとなってしまったが、修正ポイントを整理して決勝進出を目指す。
 「初日は組み立てでミスしまって、後方になってしまいました。外を踏んだら間に合わないと思って内に行きましたけど最後の最後でコース取りを失敗してしまいましたね。せめて3着には入っておきたかったです。でもまだ終わっていないので。気持ちを切り替えて頑張ります。脚自体は悪くないので。(坂口に)負けられないというよりもまずは決勝に乗るしかないので。とにかく頑張ります」
 
 ガールズの賞金争いはボーダー上の7位尾崎と8位の坂口楓華の差がわずか4千円差。6位の鈴木美教までは約30万円差と接戦。1年間、地元の平塚で行われるガールズグランプリ出場を目指してきた尾崎は予選では負けられず、ライバルを退けて決勝へ弾みをつける白星を目指す。

細川和輝記者

2020年11月18日 22時17分

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