快進撃続く地元西村光太 ~松阪ミッドナイト~

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西村光太
格上の脚を存分に披露
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柳原真緒
連続完全Vに視界良好

 本日3月8日からの松阪ミッドナイトは、西村光太がで貫禄を示す。成績不振で10年後期以来の降級となったが、前期は盛り返して8月富山では準を勝って優参するなど随所で連対も果たしていた。状態上向きを自覚しながらのA級は全く格が違った。ここまでV3、準V1回で決勝で確定板を外していない。ホームバンクの当所は1月のミッドナイト開催も優勝しており死角はなさそう。先行にこだわった競走でチャレンジを卒業し、1・2班戦でも11着で連続優参するなど売り出し中の新鋭・橋本優己、ダッシュ生かした積極策がトレードマークの下岡優季らを目標にし、最後は自分のタテ脚で突き抜ける。
 北川大五郎、松田治之の大阪コンビが一番の難敵。北川は年末年始にかけて3連覇を果たし、直近の2月高松もまくってVとタテ攻撃が冴え渡る近況だ。差し脚鋭い松田を連れての一気攻撃が決まれば両者で上位独占も。
 さらに鈴木薫、川口満宏の東京コンビや阿部架惟都もVを狙える健脚。展開次第で主役の座を奪える。

 デビュー直後の10年後期以来のA級だが、これほど順調な滑り出しを見せるとは本人も驚きだったのでは。前期はコンスタントに連対を重ね、復調を実感しながらの降級となっただけに、スピードの違いを存分に見せ付けている。目標にした選手を好操縦、または自ら動いて好位をキープし、最後は強烈なタテ脚で突き抜けてくる。破った相手も青柳靖、土生敦、櫻井祐ら将来のスター候補ばかりなのだから非の付け所がない。「若い子と一緒に走ることになるA級対策はしてきました。でも、毎回緊張とプレッシャーとの戦いです。力が落ちてA級に落ちた訳ではないし、来期はS級に戻れるので、S級1班の点を取ってもう一度G1で活躍したい」。高いモチベーションで、再び地元で結果を出す。

 ガールズは、柳原真緒が連続Vを決める。昨年11月のグランプリトライアルの予選1、2で“ビッグレースで出し切れたレースが全然なかった中で出し切れた”と、予選1を児玉碧相手に逃げて3着、予選2は奥井迪をまくって1着を取ったレースで自信をつかんだ。以降は12月和歌山、岐阜、1月豊橋ミッドナイト、2月高松とまさにVラッシュだ。“まくりの精度を上げるのが今の課題だけど、新年に向けて(グランプリ)トライアルの前から試してきたことがかみ合ってきた”。ただ、“バックにこだわりはない。勝てればいい”と以前は話していたのが、最近のレースでは大半のレースでバックを取って結果を出しているのは充実の証だろう。
 地元ホームの太田美穂が最大のライバルとなるし、巻き返しを誓う吉岡詩織、成田可菜絵も勝負所で動いてくるが、“3日間出し切るレース”で柳原が決着を付ける。

権田浩一記者

2021年3月8日 13時19分

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