熊本勢が絆を示して3車で結束 ~武雄競輪場~

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松岡貴久選手(左)と上田尭弥選手(右)に挟まれポーズを決める松岡辰泰選手(中)
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荒井崇博
自転車を整備しながら勝負師の目になる荒井崇博選手
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原田研太朗
唯一、3連勝で勝ち上がった原田研太朗選手が完全Vを狙う
九州は二手に!好調な原田研太朗も手強く見応えある決勝

 11月28日(日)に最終日を迎える第2回施設整備等協賛競輪『飛龍賞争奪戦』の決勝戦のメンバーが出揃った。九州地区からは4名勝ち上がったが、地元の荒井崇博は割り切って熊本勢と別線勝負を選択した。好調な原田研太朗は完全優勝へ集中力を研ぎ澄ませる。並びの詳細は以下の通り決まった。
 
 ①荒井崇博-⑥五十嵐力
 
 ②原田研太朗-⑨高原仁志

 ③坂本貴史-⑤内藤宣彦

 ⑦上田尭弥-④松岡辰泰-⑧松岡貴久

 上田尭弥(熊本・113期)と松岡辰泰(熊本・117期)は今回で3度目の連係となる。初連係は今年10月の熊本記念in久留米の最終日で上田尭弥が前で果敢に攻めて松岡辰泰が2着に入線。2度目は11月福井F1の決勝で松岡辰泰が前を回り、上田尭弥が見事に優勝を飾っている。3度目の連係は上田が前で奮闘を誓う。
 「タツ(辰泰)さんには前回の福井で優勝させてもらいましたし今度は僕が前で頑張ります。やっぱりもっともっと若手で盛り上げていきたいっていうのもありますし、こういうGⅢ決勝の舞台でもいい連係ができればって思っています。熊本3人でしっかり戦ってラインから優勝者を出せるように」
 番手を回る松岡辰泰にはGⅢ初決勝で初優勝のチャンスが訪れた。
 「チャンスっすね。ここまでずっと準決に乗っても999(スリーナイン)でしたから(苦笑)やっとピンを取れました(笑)準決でやっとこのポーズができますね。前回は僕が前でしたけど今回は尭弥に任せます。こういうチャンスはなかなかないですからね。モノにできるように頑張りたい」
 熊本記念in久留米で優勝した同期の嘉永泰斗に続く特大ホームランを狙っている。
 
 地元の荒井崇博(佐賀・82期)は熊本勢と別線を選択。自らの手で優勝を奪いにいく。
 「熊本の3人には世話になっとるからね。俺だって4番手を回る選択肢がないわけじゃないけどさ。防府だったっけ? あの時(2019年の3日制防府G3決勝で宮本隼輔-河端朋之-桑原大志-荒井崇博の並び)は確かに4番手を回ったよ。たしか準優勝やったよね。でもここは地元やけんさ。地元は違うっしょ? やっぱり4番手は回れんでしょ、4番手は。もちろん優勝しか狙っとらんよ。だから自分でやる」
 地元戦は誰にも譲れぬ思いがある。前検日から「優勝します」とキッパリと言い切っている荒井崇博が鬼と化す。
 
 今シリーズの原田研太朗(徳島・98期)はいつもと違う。いい意味で〝らしく〟なく、状況に応じてバリエーション豊かに攻めている。
 「自分らしくないっすね(笑)早めに行けているし、器用に動けてますね。やっぱり競輪祭をテレビで見ていて悔しかったんで、来る前の練習から気持ちは入っていましたね。今回はいつもお世話になっている高原(仁志)さんや堤(洋)さんと一緒の開催でしたし初日から気持ちは入っていました」
 昨年の小松島記念以来のGⅢ制覇を目指して自慢のスピードを発揮する。

細川和輝記者

2021年11月27日 19時15分

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