地元の若手がシリーズを盛り上げる ~名古屋競輪場~

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地元で唯一のS級1班として意地を見せる
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藤井侑吾
初めての地元記念で存在感を示す
責任感を持って一戦、一戦を戦い抜く

 3月3日(木)に名古屋競輪場を舞台に幕を開ける開場72周年記念『金鯱賞争奪戦』。今シリーズは地元の精神的支柱ともいえる吉田敏洋(85期・愛知)らベテランの上位選手が不在で、若手にのしかかるプレッシャーは相当なモノだろう。地元のトップバッターとなる唯一のS級1班の高橋和也(91期・愛知)は2レースに登場。4年ぶりの地元記念で気を引き締めてシリーズを戦い抜く。
 「今回は(吉田)敏洋さんと笠松(信幸)さんが欠場になってしまって。本当に残念ですし、ここを走りたかった先輩たちの分まで頑張らないとですね。前々検日に敏洋さんからLINEがきて『頑張ってこいよ』って言われたので気持ちを入れて走ります。しっかり見ていて下さると思うので、いいレースをして一つでも上に勝ち上がれるように頑張ります」
 
 藤井侑吾(115期・愛知)は今回が初めての地元記念。1月の豊橋記念から調子自体は上向きで、ホームバンクでさらに輝きを放つ。
 「やっと地元記念を走れるので頑張らないとですね。毎年、2月から3月にかけて調子が上がってくるので、この時期に地元記念が行われるのは嬉しい。デビューしてから優勝回数も3月が一番多いと思いますし、誕生日が3月17日なのも関係しているのかも。本当に好きな時期ですね。ここまでは中3日、中3日ってレース間隔は詰まっていましたけど、その中でもしっかりと練習してこれたので結果を出したい」
 初日に藤井侑吾をリードするのは山内卓也(77期・愛知)。自らが積み重ねてきた経験で若手をサポートしながら共に勝ち上がりを目指す。
 「もちろん、(吉田)敏洋の欠場は本当に残念ですけど、若手はいつまでも先輩たちに甘えていたら成長はないんでね。もっと責任感を持って頑張ってもらいたいし、それが若い子t達の成長につながると思うんで。自分たちもしっかりとサポートしながら盛り上げていければって思っています」
 
 近藤龍徳(101期・愛知)は5レースに登場。前回小倉を配分欠場しており、気力で地元記念を戦い抜く。
 「前回の小倉は倦怠感があったので大事を取って休みました。休んでからここに向けてやってきましたけど、久々のレースなので大きなことは言えないですね。でも地元記念なので、しっかり気持ちを入れて走りたい。神田(龍)さんはスピードがあるし、強いので。離れないようにだけ考えて集中して走ります」
 
 今シリーズはS班が2名、勢いのある機動型も揃っているが、地元勢は若手が中心となって大会を盛り上げる。
 

細川和輝記者

2022年3月2日 16時36分

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