地元の意地か、他地区の勢いか ~川崎競輪~

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郡司浩平
地元のエースの責務を果たす
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松浦悠士
仕上がりに自信を持って決勝に臨む
郡司浩平が大会3連覇に挑む

 4月17日(日)に最終日を迎える川崎競輪開設73周年記念海老澤清杯『桜花賞』は決勝のメンバーが出揃った。S班は4名が決勝に進出し、地元勢は郡司浩平(神奈川・99期)と松谷秀幸(神奈川・96期)の2名が勝ち上がった。注目の並びは以下の通りに決定した。

①郡司浩平-⑨松谷秀幸

②吉田拓矢-⑧恩田淳平

⑦松浦悠士-④小川勇介

⑥小森貴大-⑤東口善朋

③守澤太志は単騎となった。

 70周年、72周年大会覇者であり、地元の絶対エースである郡司は大会3連覇に挑む。
 「準決は昨日(3日目)みたいにジャンから仕掛けようか迷ったけど、あおりもあってワンテンポ仕掛けが遅れてしまった。でも、ホームから踏み込んで車は流れてくれたし、踏んだ距離が短くなった分、最後まで踏み切れました。ちょっと疲れが出てきてしまってますね。しっかりケアをして、自転車もしっくりくるようにしたい。あとは、気持ちを前面に押し出して走りたいです」
 地元勢の牙城を崩すとしたら松浦悠士(広島・98期)か。今節は2日目に通算300勝を達成し、その勢いのままに準決勝で301勝目をゲット。仕上がりにも手応えを感じているようだ。
 「準決は本当なら(打鍾過ぎ)4コーナーか、(最終)ホームで仕掛けないと。レース自体には納得していません。ただ、セッティングをいじって感触は準決が一番よかった。ハンドルと、サドルと、チェーンですね。チェーンは少し緩めました。体自体は初日から感触がよくて、自転車とバチっとハマったなって感覚。決勝は自力でいきます」

 平塚記念では平原康多-佐藤慎太郎に後塵を拝した郡司が、ホームバンクで雪辱を果たすのか。はたまた、松浦ら別線が地元の夢を打ち砕くのか。直後に控えるダービーに向けて、最高の流れをつかむのは誰か。注目の決勝戦だ。

熊谷洋祐記者

2022年4月16日 19時13分

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