地元の意地で渡部哲男が初日特選を制す ~松山競輪場~

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渡部哲男
好スタートを決めた渡部哲男が連勝を目指す

 10月13日(木)に幕を開けた『道後温泉杯争覇戦』G3ナイターには地元から9名が参戦。初日は予選4レースで栗田貴徳(愛媛・93期)が河端朋之ラインの3番手から強襲して地元で初白星を手に。9レースで絶対的な人気を背負っていた佐々木豪(愛媛・109期)は後方からのまくりが届かずまさかの5着となってしまったが、初日特選に登場した渡部哲男(愛媛・84期)がしっかりと地元ファンの声援に応えて初日の最終レースを白星で締めた。
 
 「根田君の頑張りに尽きます。前は取りたくなかったんですけど、出る様子もなかったので前からになりました」と受けて立つ形で正攻法からの組み立てとなったが、根田空史が赤板で押さえにきた松川高大を突っ張って主導権取り。杉森輝大が打鐘から巻き返しを狙ったが、番手の渡部が内を空け過ぎることなく車間を空けて俊敏にけん制。最終3コーナー過ぎに菅田壱道のまくりを張って、内を狙った武田豊樹の動きにも対応して直線で伸び勝った。
 「杉森君のまくりが早かったのが誤算でした。(菅田を張って)すぐに内を締めたんですけど、俊敏に入られてしまった。そこは自分のミス。その後リカバリーはできました。全体的にタイムが出てなかったし、重いのかな。それを差し引けばいいんじゃないのかな。腰は万全じゃないけど走れる状態です」。
 
 前回の小倉F1は準決勝で白星を挙げて決勝に進出しているが、本人の満足できる状態ではなかった様子。しかしながら地元戦に向けて体と心を整えて好スタート。開設記念の『金亀杯争奪戦』では2連続決勝に進出中と、いつも以上に気持ちの入る地元シリーズは譲れない。二次予選は藤井栄二(兵庫・99期)を目標に連勝を目指して力を振り絞る。 

細川和輝記者

2022年10月13日 22時50分

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