中川誠一郎が通算500勝達成! ~久留米競輪場~

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中川誠一郎
トッピー君を左手に笑顔で写真撮影
終始、和やかな雰囲気で会見は行われた

 4月27日(木)から久留米競輪場で開催されている第5回大阪・関西万博協賛競輪G3の3日目第6レースにて中川誠一郎(熊本・85期)が通算500勝を達成。500勝達成は4月20日に達成した山原さくら(高知・104期)以来通算47人目(男子選手のみでは44人目)の快挙。デビューから22年8ヶ月14日(デビュー日を含まない)での達成となった。

 レースは前受けした緒方将樹は赤板で車を下げると最終ホームを目掛けて巻き返す。先行態勢に入っていた上杉嘉槻が合わせて踏み上げると緒方は真田晃にブロックされて失速する。中川は緒方が止まったと判断して2センターから外へ持ち出すと逃げ切りを図った上杉をゴール寸前で捕らえた。
 
 「どこで獲っても1着は嬉しい。将樹が引いてからすぐに巻き返すと言っていたので信頼していた。(将樹が)いけないだろうなって感じで将樹がへばりついていたので外に持ち出した。ぎりぎり届いた」とホッとした様子でレースを振り返った。

 「(1着かどうかは)微妙だなと思ったが、お客さんが『おめでとう』と言ってくれて届いたのかなと。(1着かどうかの)自信はなかった」とゴールした瞬間は1着の手応えは無かったようだが、お客さんからの声援で勝利を実感した。

 「(1番の思い出は)ダービーですね。それを聞かれると辞めるみたい(笑)。G1の1勝とこの1着は全然違うけど、お客さんからしたら同じですよね」と初めてG1を制覇した16年の静岡ダービーを挙げてくれた。

 「目標はもちろん、熊本(バンク)が復活して走る(出走する)までは絶対に走ろうと思っている」と24年度に再開することが決定している熊本バンクでその雄姿をファンに披露するまでは第一線から退くつもりはない。

 「ワッキーみたいなすごいレースは見せられるかわからないが、散り際の美しさを表現したい。泥臭く3着を取るような」と最後に語ってくれた。

池端航一記者

2023年4月29日 18時51分

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