息子の歩夢とともに山崎芳仁が準決進出 ~いわき平競輪場~

覚悟の地元記念、準決は新山響平の番手
いわき平競輪場で開催されている開設75周年記念「いわき金杯争奪戦(G3)」は、1月23日に2日目が行われた。今シリーズは息子の歩夢(125期)とともに地元記念に出場している山崎芳仁(福島・88期・S1)は、歩夢より早い7レースで勝ち星を収めてファンの声援に応えた。昨年8月のオールスターで親子出場を果たしてはいるものの、3走目で歩夢が落車に見舞われて無念の途中欠場。それだけに地元の記念では、それぞれが様々な思いを背負っている。
「オヤジは先に(笑)。息子は飛びそうですよね、(二次予選敗退しても)まだ若いから」
歩夢が出場する8レース発走前に、こう言い放った山崎。父として息子の敗退を望む者など誰もいないが、勝負の世界が甘くないことは、9度のGIタイトルを手にした山崎だからこそわかっている。
「(たとえ負けたとしても)一戦、一戦、強い人たちとぶつかっていけばいいんじゃないですか」
ハイレベルのステージに身を置くことが、どんな練習よりも選手の力を引き上げる。それだけにシビアにこう言った山崎だったが、歩夢も4着で準決にコマを進めた。
「(息子と同配分での地元記念は)やっぱり違いますよね。でも、もう俺の時代じゃない。息子の時代だから」
初めて地元記念を制したのは07年。そこから長い年月を重ねて4回の平記念優勝の実績を誇る。ただ、今シリーズは歩夢との同配分だけではなく、山崎にとってはいつもと違うシリーズ。昨年11月の落車で右肩鎖関節を脱きゅう。2カ月以上の戦線離脱を強いられた。山崎は、03年7月のデビューから鎖骨骨折もなければ、肩鎖関節の脱きゅうも初めての経験だ。
「(競輪学校に受かる前の)アマチュアで鎖骨骨折を2回やっているんですけど、選手になってからはないんですよ。(肩鎖関節の脱きゅうで)まだ押さえつける動きが痛い。みんなに聞いていると、(完治までに)1年くらいかかるって。少しでも万全な状態でと思っています」
地元だけに、ファンの期待の大きさも計り知れない。覚悟をもって、シリーズを迎えた。
「不安があったら参加はしてない。もう一回、落車してもいいかなって(それくらいの思いで来ている)」
準決は同県の後輩、窪木一茂が3番手を固めて、新山響平の番手が用意された。
「しっかりと(新山)響平に食らいついていきたい」
二次予選同様に歩夢の先陣を切る山崎。父が優出を決めれば、息子にはこれ以上ない力になる。

竹内祥郎記者
選手詳細データ
山崎芳仁 選手 福島・88期



















