伊藤旭が復調の一歩 ~青森競輪場~

「力任せでねじ伏せられるようにならないと」
青森競輪場で開催中のF1ナイターは4日、最終日を迎える。S級決勝は連日抜群のダッシュ力を披露している中釜章成に人気が集まりそうだが、別線も侮れない顔触れ。肥後のトリックスター・伊藤旭(熊本・117期)は本調子とは言えない仕上がりでも、総合力の高さを発揮して決勝入り。決勝は井上昌己-筒井敦史が付き唯一ライン3車の厚みを生かして一発を目論む。
復調のきっかけをつかむ一撃になったか。準決勝はカマした今村麟太郎の番手に野中龍之介がはまり伊藤は5番手。2コーナーからアクセル全開でまくり上げると、野中が番手まくりで応戦したが、その上を力強くまくり切った。直線で詰め寄った簗田一輝と1着同着だったが、実戦気配は上々だ。
勝ちっぷりとは裏腹に本人は手ごたえに首をかしげる。「一時期に比べればちょっとずつ戻っている。でも踏み込んだ時のあたりや、加速がいまいち。これが今の現状という感じ」と、感触自体は決して良くないと言う。「瞬時の判断も鈍っている。力任せでねじ伏せられるようにならないといけない」と課題を挙げた。
今年は落車の影響が尾を引いている。「外傷は少ないけど、ずっと肩が痛かったりして引きずっている」。年間を通してビッグ戦線の選考もあるだけに「立て直さないといけない。リカバリーする能力も必要になってくる」と前を向いた。
決勝は3分戦で唯一ライン3車のアドバンテージ。位置取りもこなせる強みを発揮しながら、完全復活を印象づける一撃を放つ。

小野祐一記者
選手詳細データ
伊藤旭 選手 熊本・117期





















