浅井康太の勢いが止まらない ~玉野競輪場~

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浅井康太
取材陣に囲まれながら初日特選を振り返りる
〝超一流〟からの学びを体現

 2月5日(木)に幕を開けた『瀬戸の王子杯争奪戦』の初日特選は本来の輝きを取り戻した浅井康太(90期・三重)が直線鋭く突き抜けて快勝。豊橋で行われた全日本選抜の3日目から続いている連勝を〝7〟に伸ばした。
 
 初手で一番後ろとなった浅井康太は赤板過ぎに切って先頭に立つと新山響平が率いる北日本ラインを受けて3番手。清水裕友がその上を一気に叩いて打鐘から主導権取りに出たが、最終ホームから郡司浩平がロングスパート。抵抗する清水裕友を3コーナーでまくり切り、追走した木暮安由と決まったかに思われたが3コーナー過ぎに大外を踏み込んだ浅井康太が直線で突き抜けた。
 「郡司も行くならあのタイミングだと思ったし(レースが)見えてますね。自分でもわからないくらい車が進んでますね。そこまで踏み込んでいなくても自然と流れる。理由がわかればもっとスピードを出せると思うんで。実は(マラソンの)日本新記録を出した大迫選手のレースを見て走り方とか、スタートからゴールまででの組み立てとかを参考に。今日、勝てたのは本当にたまたまですけど(笑)展開とかもあるんで。でも勝ったことは単なる結果なので。大事なのは結果が2着でも3着でも、感触良く踏めているかどうか。それがタイトルだったりグランプリだったりにつながると思うんで。しっかりつなげていきたいですね」 
 
 奈良記念に続いて無観客で行われているシリーズで車券購入はネット投票と電話投票のみ。今節の売り上げ目標は20億と普段よりも控えめな設定ながら、初日の売り上げは3億8663万7900円とまずまずの滑り出し。清水裕友、郡司浩平、佐藤慎太郎のS班3名にノリノリの浅井康太。地元は岩津裕介や柏野智典に取鳥雄吾が順当に2次予選へと駒を進めている。画面越しに応援してくれている競輪ファンに2日目以降も熱い走りで応える。

細川和輝記者

2020年3月5日 18時50分

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