憧れの存在を前にして ~西武園競輪場~

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町田太我
デビューから期待通りの走りでS級でも活躍
『先行日本一』になる日もそう遠くはない

 4月15日から西武園競輪場で行われている開設71周年記念「ゴールド・ウイング賞(G3)」で、大型ルーキーとして注目を集める町田太我(広島・117期)が連勝で勝ち上がった。昨年デビューを果たした若武者は、今シリーズはある選手を前にして特別な思いを抱き臨んでいる。

 「村上(義弘)さんは自分が選手を目指したキッカケの人。お父さんは村上さんが大好きで、村上さんと同じカラーの自転車を作るくらいですから。(一緒に走れて)一番、喜んでくれていると思う。自分もお父さんに自慢したい。(先行日本一と言われた村上に)憧れています」

 二次予選では憧れの村上義弘と対峙し
「そこ(ブロック)を考えて外を回るようにしました。それでも来たんですごいなって。何回も目が合って、鬼みたいでした」と初の対戦を終え、一時代を築いた選手のすごみを肌で感じた様子。

 レース終了後、村上選手と話したか伺うと
「まったく話せないですよ、恐れ多い(笑)。自分がもうちょっと上にいければ(話をさせてもらいたい)」と謙遜する。

 それでも既に一流選手と遜色のない脚力は、二次予選の結果が示す通り憧れの選手と勝ち負けができるもの。次世代の競輪界を担う若武者は、目標である先行日本一をいつかは成し遂げてくれるに違いない。

及位然斗記者

2021年4月16日 19時45分

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