Wで特進、特班!! ~大垣ミッドナイト~

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大西貴晃
レベルの違う強さでS級に返り咲き
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和泉尚吾
先行勝負に徹してきた成果が実を結ぶ

 5月29日に開催された大垣FIIミッドナイト最終日は、第8レース・A級チャレンジ決勝で和泉尚吾(愛媛・117期)、第9レースA級決勝では大西貴晃(大分・101期)とダブルで特別昇班、特別昇級者が出た。

 まずはA級1・2班戦の決勝は、今村麟太郎(高知・111期)が打鐘先行に出ると、前受けから引いた大西はあっさり3番手を確保。今村にけん制されていた貴志修己(和歌山・117期)や単騎の井上嵩(愛知・97期)は立ち遅れ、絶好の態勢が巡ってきた大西は冷静に最終2コーナーからまくって快勝した。これで大西は、4月武雄FIIモーニング、5月小倉FIIミッドナイトに続く3場所連続の完全優勝で、5月30日付けでS級2班への特別昇級を決めた。

 1年で降級となった大西だったが、今期はまさに格の違う強さを発揮。“流れもいいけど、調子もいい。練習の成果が出ていますね。S級で走っていたんで、A級では負けられない気持ちで戦っています”と、初戦の1月松山FIIミッドナイトからいきなり3連覇を果たすと、その後も怒涛のVラッシュ。8回目の優勝でS級返り咲きを決めた。
 
 A級チャレンジ決勝は、同期の特別昇班を阻止すべく、溝口葵(三重・117期)が打鐘前から先行勝負に出る。4番手に抜け出した和泉は1回2センターで行きかけてから止めて最終バック手前からのまくりで反撃。塚本貴雄(岐阜・70期)のブロックを乗り越えると、4コーナーで溝口をねじ伏せてV奪取。これで和泉は、4月立川FII、5月小倉FIIミッドナイトに続く3場所連続の完全優勝で、5月30日付けでA級2班への特別昇班を決めた。

 “(ここまで)良くやったってわけでもないけど、先行もできてるし優勝もできた。悪くはないかなと思う。まだトップスピードが足りていないので、そこが課題”。冷静に現状を受け止めていた和泉は、これまで特別昇班に縁がなかったが、4月立川で通算3V目を決めると、そこからは一気だった。“できれば特別昇班したいけど、まくりはあまりしたくない”との言葉通りにはいかなかったが、デビュー以来、先行勝負にこだわって力を付けており、1・2班戦での走りも非常に楽しみだ。

権田浩一記者

2021年5月30日 19時20分

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