鈴木玄人が特別昇班 ~いわき平競輪場~

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鈴木玄人
同期同門の山本勝利、水森湧太を追って特班

 6月19日に開催されたいわき平FIIナイター最終日第11レース・A級チャレンジ決勝で鈴木玄人(東京・117期)が完全優勝を果たした。これで鈴木は、5月豊橋FIIミッドナイト、同月立川FIIに続く3場所連続の完全優勝で、6月20日付けでA級2班への特別昇班を決めた。

 決勝は、鈴木との同期対決に燃える原大智(宮城・117期)が前受けからそのまま主導権を握る。鈴木は中団で神山尚(栃木・109期)にフタをされて引くに引けない厳しい態勢となるが、打鐘2センターで神山をドカしてコースを作ると、間髪入れずに反撃を開始。合わせて踏み込む原を最終ホームで叩くと、番手に原がハマる展開にも構わず逃げまくる。最後は原マークの菅田謙仁(宮城・109期)の強襲にヒヤリとさせられたが、4分の1車輪振り切って押し切った。

 鈴木は、18年全日本大学対抗のケイリンで優勝の実績を引っ提げて競輪界入りを果たした逸材。先行にこだわった組み立てで在所順位は下位に甘んじ、デビュー初優勝も昨年12月京王閣FIIナイターとやや遅れを取ったが、今年に入ると白星ラッシュ。6月26日に久留米で行なわれるレインボーカップチャレンジファイナルへの参戦が予定されていたが、先に相次いで特別昇班していった同期の小松原正登(福井)、上川直紀(栃木)、藤田周磨(埼玉)、長屋秀明(岐阜)と同様に走ることなく2班へ上がることとなった。

 「今回の開催も特別昇班は意識しなかったんですが、3日間通して1着を取れたことがすごい嬉しいです。(いわき平は)ちょっと特殊なバンクで、先行した時の感触もあまり良くなくて難しい印象のバンクだったんですが、何とか乗り越えることができました。1・2班(戦)に上がることができたので今後も努力して頑張ります」

権田浩一記者

2021年6月19日 22時47分

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