町田太我がビッグ初勝利 ~函館競輪場~

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町田太我
初ビッグでもケレン味なく真っ向勝負
これからの中四国地区を担う逸材

 函館競輪場で開催されている「第17回サマーナイトフェスティバル(G2)」は、7月17日に2日目が行われた。準決では見ごたえのスピードバトルが繰り広げられ“夜王”への権利を得た決勝の9選手がそろった。山口拳矢(岐阜・117期)が3度目のビッグ出場で優出を果たしたものの、同期の町田太我(広島・117期)は初日予選で思わぬ失速で4着に沈んだ。それだけにビッグ初出場のプレッシャーと壁があるかに思われた町田だったが、2日目(6レース)は鮮烈なレースでビッグ初勝利を挙げた。
 「今日(2日目)は取れた位置から流れを見てと思っていました。(渡邉雄太が押さえに来るのが)緩めだったので、突っ張りました」
 3車のラインで前団に構えた町田は、赤板過ぎに渡邉を突っ張りレースを支配。主導権を別線に明け渡す気はなく、初日同様に内容にこだわった。迷いなく風を切り、鈴木庸之、諸橋愛の新潟コンビの反撃を退けて、逃げ切りで後続をシャットアウトした。
 「(逃げ切りでのビッグ初勝利は)すごいうれしい。通過点ですけど、今後も自信をもって挑める。(最終)ホームでもカマされないような感じで、バックでもまた踏み直せるくらいでした。昨日はシューズを新しいのに換えたんですけど、今日は戻しました。それでいつもの感じになりました。前回の小松島よりいいと思います。(最終日は)特秀に乗れるし内容重視、主導権を取れるように」
 最終日(10レース)は前回の小松島記念で別線になった太田竜馬とのタッグ。すでに年末に3年連続でのグランプリ出場を決めている郡司浩平や浅井康太に加えて、2段駆けの布陣の関東ライン。相手は2日目よりもさらに強化されたが、初ビッグといえども臆するわけにはいかない。

竹内祥郎記者

2021年7月18日 00時47分

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