連勝の岩本俊介 ~四日市競輪場~

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岩本俊介
レースを支配して連勝の今シリーズ
勝ち切るために、積極的に

 四日市競輪場で開催されている開設70周年記念「泗水杯争奪戦(G3)」は、11月7日の2日目に二次予選が行われた。柴崎淳、坂口晃輔と相次いで地元勢が落車に見舞われたが、浅井康太が悪い流れを断ち切るようにしっかりと勝ち切って準決にコマを進めた。また、連日、圧勝の北津留翼のデキも抜群だが、北津留と並び予選を連勝で勝ち上がった岩本俊介(千葉・94期)も、前回の寬仁親王牌から見違えた走りを披露している。

 寬仁親王牌を3788着。もちろん相手関係もあっただろうが、4走でバックを取った競走は1つもなかった。37歳、そろそろ折り合いをつけて、先行に見切りをつけてもいい年齢だが、そんな迷いを前検日に岩本が吐露した。
 「やっぱり自分はレースを支配して走っている方が、得意なんですよね。展開待ちみたいなレースをやってると、このままダラダラ(下降線をたどって)いっちゃうんじゃないかと。勝ち切ることも大事だけど、勝ち切るためにもそれが必要だと」
 踏ん切りをつけるように原点に立ち返った今シリーズ。初日の一次予選に続いて、二次予選でも逃げ切り勝ち。内藤秀久、佐藤慎太郎と名マーカーを振り切った走りこそが、岩本の今の力だ。
 「(今回から新フレームで)新車特有のパリっとした感じがなくなってからが勝負ですね。昨日(初日)も今日も力を出し切れた。納得したレースをしたいし、それで結果がついてくれば。明日も力の出し惜しみをしないように」
 郡司浩平とセットになった3日目の準決(12レース)。並びに関しては、ケーズバイケースの2人だが、この流れからも今回に限っては岩本の前回りは“必然”だろう。

竹内祥郎記者

2021年11月8日 02時03分

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