集中力高める坂井洋 ~取手競輪場~

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坂井洋
今節は高校、大学の後輩の上川直紀(右)と同配分
ヤンググランプリを見据えた戦い

 取手競輪F1『全日本選抜メモリアル』は5日に最終日を迎える。S級決勝戦には坂井洋(栃木・117期)が勝ち上がり、地元の吉澤純平の前を回る。

 準決勝は別線に警戒され、6番手まくりで1着。ただ、番手の武田豊樹と決めることはできず、レース後は反省に終始した。
 「難しかったですね。前がごちゃつく感じもあったので見てしまいました。打鐘で思いっきり仕掛けてしまってもよかったんですけど、それでは自分の距離じゃない。タレてしまっても武田さんに迷惑を掛けると思って構えてしまった。申し訳ないです。自分にとっても決勝は少しでも味方が欲しいのに…」
 だが、落ち込んでばかりもいられない。年末にはヤンググランプリ出場も決まっており、そろそろ調子を上げて行きたいところだ。
 「ここと、次の京王閣を走ってヤンググランプリです。まだ並びとかは何も話していないけど、自分は自力でやるつもり。後ろを回ることはないと思います。今は宇都宮のバンクがウォークトップの塗り替えで使えないんですよね。ワットバイクとか、ウエイトトレーニング、街道練習が中心です。いつもと練習環境が違うから、どうかなって思っていたけど、今回は思っていたよりも脚は軽かったです」
 決勝戦は初日特選でも連係した吉澤純平の前回り。準決勝で決められなかった分も、決勝こそは地元との連係を成就させたい。
 「自分は欲を出し過ぎるとだめなので欲は出さないように。決勝でいいレースをして、ヤンググランプリに向けて弾みを付けたい」
 無欲で攻めた先に、必ず結果が待っている。

熊谷洋祐記者

2021年12月4日 17時26分

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