地元記念で節目に到達

　奈良競輪開設71周年記念『春日賞争覇戦』シリーズ3日目の8レースにおいて、地元の吉田篤史（奈良・109期）が逃げ切り勝ちを決めて通算100勝を達成した。

　地元同士の山本伸一（奈良・101期）を連れての競走。青板バックで別線の上昇を受けて6番手まで下げた吉田は、前と車間を切ってタイミングを取る。打鐘目掛けて一気にカマした吉田は後ろを飛び付かせずにライン3人できれいに出切る。地元ワンツーかと思われたが、追い上げた東龍之介が山本と絡んで番手がもつれ、それをしり目に吉田が押し切った。
　「2周半で下げて、行ける所で思いっきりカマす作戦でした。出切るまでは全力で、出切ってからペースに入れました。残りの半周は正直キツかったですね。誰かがまくりにくる気配は分かったんですけど、自分はもう必死に最後まで踏むだけでした。まさかここで1着を取れるとは、100勝を達成できるとは思っていなかったです。初日から着は悪いですけど、調子自体はいいです」
　にこやかにレースを振り返り、次の目標について問われると「101勝目を目指してコツコツと頑張ります」と、謙虚に語った。
　

• 選手詳細データ

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  吉田篤史 選手奈良・109期