後藤大輝が待望のS級特進!! ~小倉ナイター~

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後藤大輝
チャレンジからの特昇に続き、S級特昇も大好きな小倉で決めた

 121期の大器・後藤大輝(福岡)が3場所連続での完全優勝を決めて6月11日付けで遂にS級へ特別昇級を果たした。

 特別昇級の舞台となったのは6月10日に開催された小倉FIナイター最終日の第11レース・A級決勝。九州から谷口力也(熊本・119期)、鶴良生(福岡・111期)と自力型3人が勝ち上がっていたが、「自分の力で(S級に)上がりたいので、番手を回る選択肢はなかった」と後藤はラインの先頭を志願。レースは、小西晴己(三重・121期)が先手を握り、中団に石口慶多(兵庫・103期)。前受けから引いた後藤は5番手に構える。後藤が仕掛けたのは最終ホーム入り口からで、2コーナーで小西をねじ伏せると、懸命に追走した谷口を引き連れての圧勝劇でA級戦を締めくくった。

 「車番(1番車)が良かったので、前を取ってから引いて好きなところでと言われていたので心強かったです。(仕掛けていって)ちょっと波があって先頭に立つまで時間が掛かったんですが、そこは立て直してしっかり力也さんと決められたんで良かったです。(これまでの)レース経験が出たと思います。S級になってもしっかり戦えるように脚力を伸ばしていきたいと思います」

 121期のゴールデンキャッパーで、デビューするや次元の違う快速で周囲を唖然とさせた後藤は間違いなく次世代のスター候補だ。当然のようにチャレンジは負けなしで通過し、1・2班戦でもいきなり8連勝した時はそのままS級まで駆け上がると思われた。だが、その後は包囲網も厳しさを増す中で、なかなか特別昇級には至らず、3回目のチャレンジでようやくS級への切符をつかんだ。元々7月からのS級昇級は決まっていたが、その前にチャンスをモノにしたことで6月24日からの地元久留米記念を追加あっせんで走れる可能性も出てきた。期待を集めるだろうし、今後の走りはさらに注目される。

権田浩一記者

2023年6月11日 20時44分

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