レジェンド・武田豊樹が白星スタート ~宇都宮競輪場~

「神山さんに会ったんですけど、やっぱり一走に対しての気持ちの入り方が違いますね」
5月15日に宇都宮競輪場で開設76周年記念 第1回『レジェンド神山雄一郎カップ(GⅢ)』の初日が開催された。当記念は一昨年(昨年は共同通信社杯が開催されたため記念は未開催)まで『宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦』として行われていたが、今年から昨年末に引退した現・日本競輪選手養成所所長の神山雄一郎氏の冠名が付く。そのこともあってか、今シリーズは神山氏と同時期に活躍したベテラン勢が多く参戦し、その中でも武田豊樹(茨城・88期)は神山氏との連係も豊富で深い間柄。自身もGIを7Vと偉大なる戦歴を残しておりレジェンドと言える存在だ。
一次予選は7Rに登場し、伊藤旭-中川誠一郎の熊本勢が人気を集めるなか劣勢と思われたが、武田亮を目標に最後は直線強襲劇で1着。見事に白星スタートで一次予選突破を決めて「(武田亮が)ひとまくりっていう感じではあったんですけどね。(武田亮が不発で)ああなってしまうと3番手の飯嶋(則之)君と決めるのがラインなのかなと。伊藤君も中川君もスピードがあるし、しっかり油断せずに前に進んだ」と冷静にレースを振り返った。
レース後はファンの声援も多く、「ありがたいですね。昨日(前検日)も神山さんに会ったんですけど、やっぱり一走に対しての気持ちの入り方が違いますね。普段からこういう気持ちで走りたいと思ったし、本当に今日は気持ちが高ぶっていましたね」と並々ならぬ思いで挑む今シリーズ。二次予選は眞杉匠-神山拓弥の大本命となる地元勢の後位を固め、勝負の準決勝へと駒を進める。
2025年5月15日 18時09分
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選手詳細データ
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武田豊樹 選手茨城・88期