大舞台を見据えている寺崎浩平が力で圧倒 ~四日市競輪場~

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寺崎浩平
準決勝は積極策で別線攻略を目指す
『次は先行でしっかりと1着を取れるように』

 11月1日に四日市競輪場で開設74周年記念『泗水杯争奪戦』のシリーズ2日目が行われた。二次予選8レースに登場した寺崎浩平(福井・117期)は別線に警戒される展開となり7番手に立ち遅れてしまったが、自慢のスピードを武器に強烈なまくりで前団をまとめてのみ込んだ。
 
 「考えられる中で一番最悪な展開だった」とレースを振り返った寺崎。正攻法に構えていた寺崎は赤板付近で上昇してきた嵯峨昇喜郎を見送ると、すかさず森田優弥が外まで追い上げてきて包まれる形となったが「毎回あそこで引く選手じゃ、このあとが厳しい」と覚悟を持って内で並走する。単騎の水谷が切って待っていたところへ森田が渾身のカマシを浴びせて主導権取りに出たが、寺崎に焦りは一切なかった。「アップでローラーに乗った感じはここ最近のなかで一番良かったので。自信をもって臨めました」と空いた車間を詰める勢いで最終2コーナーから目の覚めるまくりでのみ込んだ。
 「初日は前橋と地区プロの疲れが抜けていない感じで重かったんですけど、今日はバンクコンディション的にも軽かったので。踏み出した瞬間にアタマまで行けると思いました。あとはけん制されてもよけられるように準備をしてっていう感じでした」

 気温が下がりバンクコンディションが重い中でも上がりタイムは脅威の10秒8。それでも寺崎は表情一つ変えず、危機感をもってレースに臨んでいる。
 「ここ最近は先行に重きを置いて戦っているので。次の競輪祭もそうですけど、年末のグランプリまで時間もレース数も限られているんで。今回は記念ですし、記念で先行して押し切れるくらいじゃないと競輪祭、グランプリで自信をもって主導権を取りにいけない。次はしっかり先行で1着を取れるように頑張ります」
 
 8月オールスター競輪でG1初タイトルを手にし、初の大舞台まで2カ月を切っている。グランプリで最高の走りを披露するためにも攻めの走りで結果を求める。
 

細川和輝記者

2025年11月1日 22時31分

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