伊早坂駿一が地元で復活気配 ~取手競輪場~

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伊早坂駿一
迫力ある動きが戻った
「今までにないくらい気合も入った」

 取手競輪の今年ラスト開催となるF2が24日、開幕した。A級1、2班戦の10Rでは地元の伊早坂駿一(茨城・105期)がまくりで2着。マークした小原唯志と地元ワンツーを決め、人気に応える走りを見せた。

 前検日に急きょ予備から正選手に繰り上がった伊早坂。地元戦に懸ける集中度は高く、初日は想定外の後ろ攻めになったが、2角4番手から豪快まくり。番手の小原唯志にゴール前で差されたものの、迫力満点の動きを見せた。

 伊早坂は「前を取って突っ張るつもりだった。後ろ攻めになったが、冷静に引いても4番手と思い落ち着いて走れました」と満足げにレースを振り返る。今シリーズは急な繰り上がりでの参戦となったが、中13日で充実のトレーニングをこなし、いつもと違う精神状態でレースに臨めたという。「久々に約2週間空いたので、定期的に練習できていたのが良かった。走る前から集中できていたし、今までにないくらい気合も入った」と前向きな言葉が飛び出した。

 105期の卒業記念チャンピオンで、S級での優勝実績もある実力者。「自分の場合は勝ち負けではなく、自分のレースができるかどうかです」。近況は低迷を続けていたが、地元戦での活躍が復調のきっかけになりそうだ。

小野祐一記者

2025年12月24日 16時47分

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