吉川美穂が強敵を脅かす ~大宮競輪場~

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吉川美穂
120期の出世頭
才能の片鱗が輝き始める

 10月15日(金)から大宮競輪場で『関東カップ』FⅠガールズが開催されており、初日の7レースで120期在所1位の吉川美穂(和歌山・120期)が石井寛子(東京・104期)を土壇場まで追い詰めた。

 レースは加瀬加奈子が先制すると追った吉川と正攻法の位置から飛び付いた石井で併走になる。吉川は一瞬の隙を逃がさずに石井の前へ入り加瀬後位を確保すると2センターから外へ持ち出して追い込む。しかしゴール前で石井が後ろから鋭い差し脚を披露して2着となった。

 レースを終えて「石井さんも強いから甘くなかったですね。(坂口)楓華ちゃんにも言われたけど、4コーナーまで待てばよかったです。それなら伸び勝てたかも。あの位置を取れたことで焦っちゃいました。2センターから踏んでも4コーナーから踏んでも決まり手は追い込みなんですからね」と大金星まであと一歩と迫り悔しさを滲ませる。ただ「前回は初日、2日目と重くて、最終日が軽かった。状態は今回も悪い感じがしない」と笑顔もこぼれた。

 デビューしてからここまで決勝を一度も外しておらず、逃げの決まり手こそないが、レース展開に応じた組み立てを披露しており在所1位とゴールデンキャップ賞を獲得した能力の高さを見せ付けている。「少しでも良い位置を狙って前々に踏むことを意識して状況判断を間違えないようにしています。レース前に色んなパターンを想定しています」と無数にあるレース展開を頭で考えて実戦に挑んでいる。「大宮はルーキーシリーズで初勝利と初優勝を達成した思い出があります。予選2は(坂口)楓華ちゃんが相手になるけど、胸を借りるつもりで走る。優勝のことは決勝に上がってから考えます」とデビュー2戦目で勝つ喜びを学んだ地で再び縦横無尽に立ち回る。

 明日16日(土)、吉川美穂が出走する6レースは12時35分発走予定。エンジョイサイトの締め切り時間は発走の5分前となっております。

池端航一記者

2021年10月15日 16時30分

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