百花繚乱のガールズケイリン ~小倉競輪場~

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高木真備
疲れを感じさせない笑顔でポーズを決める高木真備選手
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尾方真生
地元ファンの声援を力に変えてシリーズを戦い抜く尾方真生選手
ガールズグランプリ出場権をかけて火花を散らす

 11月18日(木)から小倉競輪場で第63回朝日新聞社杯競輪祭が幕を開ける。

 同時開催のガールズグランプリ2021トライアルレースでは、百花繚乱のガールズがグランプリ出場をかけて白熱のバトルを展開する。近況はレースのスピード化が進み、上がりタイムは男子選手並みの11秒台が珍しくなくなった。ドームが舞台となる今シリーズはさらにハイスピードバトルが期待できる。賞金争いは例年にも増して激しさを増しており、ボーダーラインとなる賞金ランキング7位の鈴木美教(静岡・112期)と6位の尾方真生(福岡・118期)の差は85万2千円。6位の尾方と4位の高木真備(東京・106期)の差はわずかに23万3千600円。トパーズ、アメジスト、それぞれのトライアルレース優勝者がガールズグランプリ出場権を得るため、4位の高木までは気が抜けず、まさに勝負駆けとなりそうだ。
 
 高木はトライアルのAグループ(トパーズ)で初日の11レースに登場。10月小田原シリーズ、前回の豊橋と追加を受け、賞金を加算してのシリーズ入り。賞金ランキングを4位まで押し上げてきたが、連戦の疲れが気になるところだろう。 
 「(間隔が)詰まっている中で、勝ち切れている。調子はいいんじゃないかなって思います。ケアを中心にやってきたので体調面は問題はないと思います。この大会は優勝がないので、いいイメージもない。今年はいいイメージの競輪祭にしたいですね。やっぱり優勝してグランプリを決めるのが一番だと思うので、順位を(賞金争いを)気にせずに、優勝だけを狙って。相手の動きを良く見て、ここだと思うところで仕掛けたい」
 
 鈴木も高木と同じAグループ(トパーズ)で11レースの出走。賞金ランキング5位の坂口楓華(京都・112期)らもいる激戦に組み込まれたが、地元で行われるガールズグランプリに賭ける思いは誰よりも強い。
 「地元でグランプリを走りたい思い。私が乗りたいって思いはあるので。今開催を笑顔で帰られるようにしたい。まずは決勝に乗れるように走りたい。初日は凄いメンバーで外枠になってしまった。難しいですけど、大事な2日目は内枠になることを願って。立ち遅れないように頑張ります」

 地元の尾方はトライアルBグループ(アメジスト)。前回の富山初日は車体故障に泣いたが、連勝の勢いそのままにシリーズを戦い抜く。
 「2場所前の松山から新車に乗り換えてだいぶ慣れてきて競走で巧く走れていると思います。(ここまでの練習は)普通にもがいてきた。一番いい時と比べて、いいとは言えないけど、決勝に乗れるように、巧く走れるように。前回は(賞金の)上乗せを考えていたけど今回は何も考えずにしっかりと走りたい」

 個性を磨き色とりどりの輝きを放つガールズレーサーが小倉の夜に熱い火花を散らす。

細川和輝記者

2021年11月17日 18時45分

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