好発進を決めた尾方真生 ~岸和田競輪場~

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尾方真生
初日1着スタートで勢いに乗る
GⅠの勝ち上がり戦では初勝利

 6月17日に岸和田競輪場で「第3回パールカップ」「第76回高松宮記念杯競輪」の初日が行われた。第5レースのガールズケイリン西日本予選では尾方真生(福岡・118期)が勝利を手にした。

 尾方は初手の位置取りにこだわり、道中は3番手の坂口楓華や、4番手の児玉碧衣の位置で外併走の状態が続く。赤板過ぎの2コーナーで3番手の位置に入り、隊列が整った。「(児玉)碧衣さんより前にいたくて、どうにか、入れてもらえないかと、前にいきました。すごいラッキーな展開になったと思います」と姉弟子の児玉の強さを肌で感じているからこそ、レースではシビアな立ち回りに出た。

 打鐘で誘導員が退避したが、ペースは上がらないままで先頭の日野未来は最終ホーム過ぎからペースを上げて先行勝負。2番手にいた大久保花梨が最終2コーナーの下りを使って仕掛けるとバック線を先頭で通過。追いかける形となっていた尾方真生がゴール前で展開有利に鋭く抜け出した。

 「あの位置で仕掛けられたら、仕掛けようとしていたら(大久保)花梨さんが仕掛けたので、ゴール前勝負と」と自ら踏む覚悟も決まっていたが、大久保が仕掛けたことによって冷静な立ち回りに考えを切り替える。「周回中は(外併走で)脚がたまらなかったけど、レースは軽く感じて良かったです」と状態面は問題なさそう。

 「状態は前回のG1よりもいいと思う。毎回、G1の初日は7着で悔しかったので今回は集中して走りたいと思っていました。運もよかったです」とG1の勝ち上がりでは初めての1着をつかみ好スタートを切った。この勢いのままに準決勝突破を目指す。

 

小山裕哉記者

2025年6月17日 18時40分

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