日野未来が電撃引退を発表 ~7年の選手生活にピリオド~

photo-104683
日野未来
アイドルレーサーがバンクを去る
21日の岸和田のステージイベントで真意を語る

 6月20日(金)にガールズケイリンの日野未来(奈良・114期)が現役引退を発表した。自転車競技未経験でありながらグラビアアイドルから異色の転身を遂げた日野。2018年7月7日に競輪選手としてデビューを果たし、ダッシュ力を武器に通算20回の優勝実績を残した。ラストランは6月19日に岸和田競輪場で行われたパールカップのl級ガールズ選抜。最終2コーナーからのまくりを放ち2着で、7年の選手生活に別れを告げた。

以下にコメントの全文を掲載

 「パールカップを走り終えたばかりの、このタイミングでの報告になりましたが、日野未来は選手を引退します。
 
 今年で選手7年目ですが、元々アスリートとしての経験がない中でプロになって、お客さんにお金を賭けられる立場になった。車券に貢献しなければいけないことが、年々プレッシャーになってきたのも事実です。精神的に苦しいこともありました。今回も含め、G1も何回も出させていただいて、決勝にも乗れなかったし、昨年もグランプリに出場できなかった。夢はもうかなわないなと思いました。
 
 公営競技が大好きで、5月末に地方競馬の馬主資格が取れたのも、引退を決意した理由のひとつ。今後は馬を買ってデビューさせて、自分が届かなかった大きな舞台での活躍という夢を託したいです。
 
 選手としてはやりきりました。本当に悔いはないです。思い出のレースは昨年の平塚オールスターの「ガールズドリームレース」。前々に動いて佐藤水菜さんにスイッチして2着に入った。ファン投票も2位で選ばれたし、その期待にこたえられたのがうれしかった。それと、地元・奈良での初優勝もうれしかったです。
 
 お客さんがお金を賭けてくれる以上、中途半端な気持ちで走ったことはないし、練習も準備も常に怠らず、100%以上の走りで恩返ししたいと思っていました。それがモチベーションだったし、ファンの皆さんには感謝の気持ちしかありません。そして、朝から晩までバイク誘導をしてくれた師匠の佐膝成人さんにももちろん感謝の気持ちでいっぱいです。師匠には「グランプリの夢をかなえられなくてすいません」と伝えました。ファンの皆様、そして報道関係の皆様、また違う形でガールズケイリンに携わるかもしれませんが、応援していただき、今まで本当にありがとうございました。
 
 ファンの皆様には、21日に岸和田のステージイベントで直接ご報告させていただく予定です」

髙野航記者

2025年6月20日 17時49分

開催情報

ページトップへ