佐藤水菜がグランプリスラム達成! ~宇都宮競輪場~

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佐藤水菜
賞金プレートを掲げて記念撮影
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まくり切った佐藤水菜(1番)が後続を突き放す
児玉碧衣や仲澤春香ら強敵を力で圧倒

 8月10日に宇都宮競輪場で第1回『女子オールスター競輪 (GI)』の最終日が開催された。12Rに行われた決勝戦は佐藤水菜(神奈川・114期)が最終1センターからの豪快まくりで後続を5車身突き放しV。これでオールガールズクラシック、競輪祭女子王座戦、パールカップ、女子オールスター競輪、ガールズグランプリと全冠制覇を成し遂げて、グランプリスラムを達成した。

【レース経過】
 号砲が鳴り7番車の久米詩が大外からSを取り、柳原真緒が追って佐藤水菜がその後ろを主張した。児玉碧衣が外から追い上げて2番手で位置を主張するも入れず車を下げると、それと同時に太田美穂が先頭まで位置を上げて久米が迎え入れる。その後は赤板過ぎまで仲澤春香が佐藤にフタをして打鐘前に1車位置を上げて柳原の外で併走となり佐藤が前との車間を空ける。最後方となっていた児玉は上昇を開始し仲澤を追走。最終ホームからスパートを開始した仲澤が太田を叩くと、児玉がそのままの勢いでまくり上げて久米が俊敏にスイッチ。児玉が最終2コーナー手前には仲澤を捕らえるが、最終1センター付近から始動していた佐藤が異次元のスピードで前団をのみ込み最終3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を一気に突き放し先頭でゴール線を駆け抜けた。

【優勝者 佐藤水菜インタビュー】
 「やり切りました。思い残すことはありません。頑張りました。多分、太田選手がSだろうと思っていて、その後ろに自在っていうコメントの選手がいる。じゃあその後ろがいいなって思っていたので、並びは結構自分の思う通りに走れて、自分のタイミングが来るまで脚を溜めて、自分のタイミングの時に全力を出し切れたかなと。人の後ろしか見れていなかったので、今が何コーナーなのか残りあと何周なのかとか、距離感覚が全くない状態でガムシャラにモガいてしまったので、500バンクに慣れていない部分がありつつ、どこがゴールなんだろうという不安がありつつ、しっかり前に踏み込むということだけを徹底して、ゴール線が見えて自分が一番で入れたのですごくうれしかったです。動きが激しかったので、レースがどこでっていうより人の動きしか見れてなかったので、結構ギリギリの戦いだったかなと思います。やっぱり昨日頑張り過ぎちゃって、脚を痛めてローラーモガキも昨日乗っている方が良かったので、不安を抱えて弱気のまま入ってしまったんですけど、皆が背中を押してくれたのでやるしかないという気持ちで無理矢理、前を向いて頑張んなきゃという気持ち一つだけで乗り切りました。大勢の方が表彰式に残ってもらって、胴上げもしてもらてすごいうれしかったです。(今後は)ちょっと気持ちを立て直すまでに時間があるので、しっかりと考えて頑張ります。今が最後で、今がベストでっていうぐらいギリギリでやっているので。前を向くのは時間がかかるけど、全日本(選手権トラック)は全力で倒しにいきます」

髙野航記者

2025年8月10日 22時09分

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