力を付けた樋口開土 ~大垣ミッドナイト~

photo-15203
樋口開土
最近の勢いは本物だ

 6月20日からの大垣ミッドナイトは今月にしては珍しく広い地区から選手を集めた開催となっている。やや混戦模様の中、ランク2班ながら機動力最上位の樋口開土が主役を務める。以前は徹底先行で売ってきた樋口だが、戦況を見極めた仕掛けで力を出し切れるようになってブレーク。3月大宮、西武園を完全優勝、続く4月京王閣は112着でS級特進まであと1勝だった。京王閣の後は開催中止が続いたが、長欠明けの6月取手では再び完全V。決勝は、尾碕悠らと埼京ラインを組んで番手を回ったが、菊池岳を倒したのだから価値が高い。持ち前のスピードをフルに発揮なら勝てる。関東の援軍は手薄なので、まくりで決着か。
 層の厚さなら、藤井準也、大洞翔平の地元コンビが軸の中部勢だ。5月宇都宮ミッドナイトを準Vなど調子を上げてきている藤井が先制なら、タテヨコ踏める大洞がしっかり仕事してラインで上位独占だ。ここに新鋭・山口聖矢まで加わって、藤井の前で先導役を務めればさらに地元勢に流れが向きそう。また、中部では、加藤寛治、疋田敏らの愛知勢にも警戒。
 絶好調の守谷陽介が波乱を呼ぶ。3月には武雄、高松を連続優勝して健在ぶりを誇示。4月武雄ミッドナイトの準決では山口敦を封じてまんまと逃げ切りも決めている。さらに直近の6月松山ミッドナイトも212着の準V。ここも展開がモツれるようだと出番がありそう。

 関東の選手は2班だけという変則あっせんで、個の戦いを強いられる可能性も大いにあるが、力上位の樋口が期待に応える。昨年後期に2班へ定期昇班した樋口は、着実に優参回数を増やすと、3月大宮で1・2班戦初優勝を無傷で達成。勢いに乗って、同月西武園も連続完全V。さらに4月京王閣も連勝で決勝に勝ち上がっていきなりS級特進に王手を懸けてみせた。学校時代にA評価を獲得したこともある強地脚が武器。チャレンジでは誰が相手でも主導権を譲らない徹底先行のスタイルを貫いていたが、最近は警戒されることもあって決まり手はまくりが急増。“踏む距離が短くなっているけど、自転車も流れているし調子はいいと思う”と流れに逆らわない走りが身に付いて、一層安定感が増した。もちろん、直近の6月取手は“最後までペースで踏めた”と準決を打鐘先行で押し切ったように先行力にも陰りはない。ここも相手の出方次第で柔軟に立ち回って結果を出す。

権田浩一記者

2020年6月19日 16時20分

開催情報

ページトップへ