背水の思いの高松宮記念杯 ~和歌山競輪場~

photo-15223
東口善朋
準決突破に集中力を研ぎ澄ます
東口善は三谷竜とタッグの準決

 和歌山競輪場で開催されている「第71回高松宮記念杯競輪(G1)」は、6月19日に2日目が行われた。和歌山競輪場で初のG1開催となる今シリーズは、地元からは東口善朋と稲毛健太の2人が出場している。二次予選の稲毛は9着敗退となったが、初日に白星を飾り準決フリーパス(失格以外)の「白虎賞」に進んだ東口は脇本雄太ラインの3番手から2着に追い込んで存在感を見せた。
 「とにかく(脇本の)踏み出しに付け切らないことには。だから、そこだけは集中していた」
 地元G1にも舞い上がることなく東口が、持てる脚力とテクニックを駆使した。不惑で迎える初の地元G1に、並々ならぬ思いで臨んでいる。
 「この開催が決定してから意識して練習をやってきた。僕が現役の時に和歌山でG1をするのも、これで最後かもしれない。あったとしても、年を取っていきますから。気持ちがあるうちに頑張りたい」
 3日目、勝負の準決は10レース。京都勢とは別線の三谷竜生に託して、14年の高松宮記念杯以来、2度目のG1優出に気持ちを込める。
 「(準決が)一番の正念場。気持ちだけ負けないように」
 “奮励努力”で是が非でも、決勝のキップをつかみ取りたい。

竹内祥郎記者

2020年6月19日 19時51分

開催情報

ページトップへ