前反祐一郎選手広島Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　99年から20年間以上、Ｓ級で奮闘を続けていたが、昨年の降級を機にＳ級とＡ級への昇降級を繰り返している。それでも随所で鋭い決め脚を発揮するなど、いまだにタテ脚は健在だ。そんな前反祐一郎はピスト６では先行、まくり、追走と何でもこなすオールラウンダ―として活躍。タイムトライアルでは参戦するたびに自己ベスト更新と進化が止まらない。
　「自転車競技をやっていて参加したけど、小回りの250バンクは難しくて最初はダメだった。段々慣れてきてハロン（タイムトライアル）の駆け方もだいぶわかってきた」
　同県の先輩で練習仲間でもある市本隆司の活躍にも影響を受けているようで、前反の原動力になっている。
　「市本さんはあの年齢ですごい走りをしている。練習でもカーボンフレームだとめちゃくちゃ強い。自分も負けていられない。まだピスト６ではあっせんが一緒だったことがないから、もし一緒の開催になったら倒したい。ハロンでは難しいと思うからレースで何とかね」
　ピスト６で得た経験は、競輪でも存分に生かされている。
　「12月の久留米決勝なんかはピスト６を走っていなかったら、あんな走り（単騎でまくった佐川翔吾を追いかけて３着）はできていなかったと思う。競輪にもいい影響が出ていると思う。元々ギアを踏めるタイプじゃないし、（ピスト６で）大ギアを踏んで脚力の底上げにつながっている」
　今後の目標と課題は「競輪界全体のスピードが上がっているし、そのスピードに付いていくことが課題。練習方法を試行錯誤して取り組んでいるけど、年齢もあるし厳しいね。それでも競輪はライン戦になるし、まずはラインで決まるように自分の仕事をしっかりしたい。今はＡ級だしＳ級へ復帰したい。ピスト６は準決になるとレベルが一気に上がるし力不足を感ている。何とかその殻を破って決勝進出したい」とそれぞれ明確な目標を掲げており、49歳になった今でも向上心は高い。
　「競輪を頑張りたい気持ちはもちろんあるけど、自転車競技が好きだしＳ級に復帰したとしてもピスト６は走りたいと思っている」と競輪とピスト６の両輪での活躍を目指す前反の飽くなき挑戦は終わらない。

2022年12月15日更新

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