山崎芳仁選手福島Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「結果的にダービーだけ取り残されたっていう感じですよね。選手になった時から、どんなタイトルであれ、Ｇ１はすごいなって思っていたんでね。みんな期待してくれているし、チャンスがあれば。ただ、力が落ちているんで、そこから逃げないで努力はしていかないと」
　08年の静岡を皮切りにダービーは、４度の優出で３度の表彰台。相性が悪いわけではないのだろうが、９個のタイトルを持つ山崎芳仁には縁がない。10年、地元の平でオールスターを制して、通算４人目のグランドスラム達成も時間の問題と思われたが、そこから９度のダービーが過ぎていった。
　「やってきたことをしっかり守りつつ、時代の流れについていかないと。また強くなってやろうっていう気持ちもある。でも、もう（６月で）40歳ですから。精いっぱい考えながらやっているけど、（輪界の流れに）出遅れてるところもある」
　２月奈良記念の落車で左手の指を骨折。およそ２カ月の長期欠場を強いられ、ダービー前の川崎記念でようやく復帰。最終日は同県の後輩、伊藤勝太に委ねて白星を挙げた。
　「後輩の頑張りで勝てた。ただ、調子が悪かったら、ああやって（スイッチしてまくって）行けないだろうし、悪くないと思いますよ」
　大ギアのパイオニアと呼ばれ、“時代の寵児”ともてはやされても、山崎が偉ぶることはなかった。一途に自転車と向き合う姿勢は、いまも変わらない。
　「好きな競輪を少しでも長く、高い位置でやっていきたい。だから、いつまでも強くいられる努力はしている」
　リーチをかけてから10度目のダービー。そろそろ女神が微笑んでもいいころだろう。

2019年4月26日更新

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