木村弘選手青森Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　今年最初のＧ３、立川記念で自身初めてのＧ３決勝に進出。今期の競走得点も105点台まで上げてきた。そのなかで、新たな挑戦へと踏み切った。
　「立川記念で決勝に乗れて、点数的にも気持ち的にも余裕がでてきたので、ちょっと変えてみようと思って守澤（太志）さんの乗り方を真似してセッティングと体の使い方を変えました。（ペダルを）踏みつけるんじゃなくて引き脚を巧く使えるように。以前から守澤さんと同じ整体に通っていて、体の使い方とかをいろいろと聞いていました。守澤さんの乗り方は追い込みの人でやっている人はいますけど、たぶん自力選手でやっている人はいないと思う。でも、自力選手でもいけるっていうところを見せたいですね」
　自転車の乗り方の改造に着手して挑んだ３月名古屋記念では、４日間全て先行して１勝を含む３度の確定板入り。結果としては二次予選敗退で準決勝に勝ち進むことはできなかったが、レース内容と存在感は立川記念よりも際立っていた。特に最終日には、Ｓ班の清水裕友を不発に陥れ、１着だった番手の大槻寛徳に「最高のレースだった。（木村）弘にとって、きっかけになると思う」と言わしめた。３着に粘り込んだ木村自身も、レース後は素直に喜びを噛みしめた。
　「清水君が相手でしたけど、しっかりと自分のペースで踏めましたね。清水君はすかさず来るタイプなので、流さずしっかり踏みました。バックが追い風でなんとか最後まで残れました。自信になりますね。これが４着だったらダメですけど３着に残れているので。この３着は大きい」
　練習での強さは誰もが認めており、潜在能力の高さは折り紙付き。それが自信をつかんだならば、この先の更なる活躍を期待せずにはいられない。まずは４月に行われる地元Ｇ３。そこに照準を絞って、新たな乗り方を磨き上げていく。
　「来月は地元のＧ３があるので、気持ちも上がってきていますね。今回は二次予選で勝ち上がりに失敗してしまいましたけど、地元は決勝に上がれるように。まだ守澤さんの乗り方に変えてから１、２ヵ月なので。もっとうまく乗れるように練習します」
　みちのくバンクが雪解けを迎えるころには「守澤さんの乗り方」から``木村自身の乗り方``へと、モノにしておきたい。

2022年3月8日更新

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