小酒大勇選手宮崎Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「ダメでしたね」。小酒にとって二度目となる記念出走の感想はほろ苦いものだった。
　「最終日は動いて先行する感じは出せたけど、３日目なんか何もせずに終わってしまった。レースの組み立てもヘタですね」
　兄大司（94期）の背中に憧れ、高校時代から自転車競技で頭角を現す。全国大会では野原雅也ら後の同期と力を競い、「みんなで競輪学校に合格できたらいいね」と夢を誓い合った。入学後は在校７位に留まるも、卒業記念レースで見事優勝。「Ⅴはたまたま」とおどけるが、デビュー後もⅤラッシュは続き14年３月の前橋で特昇を果たす。そのまま１・２班でもすぐに決勝常連となって活躍を続け、Ｓ級まで順調に階段を駆け登った。しかし、次のステージではそうはいかなかった。
　「Ａ級では気持ちに余裕がありましたね。レースでも出切ったら流せるけど、Ｓ級じゃそのまま駆けないといけない。もうちょっとペースを上げないといけないですね」
　それでも、常に向上心を持って一つ一つの課題をクリアしていく。
　「岐阜記念では目標の初日突破を何とかクリアできました。次は二次予選、準決と一つずつ。とりあえず前に出て先行の組み立てを覚えたり、脚を付けないと今後勝てない。同期がＳ級の決勝に乗っているのを見ると悔しいですけど、一歩一歩成長して追いつきたいです」
　目標とする選手はの問いに対して「師匠（鈴木謙太郎・90期）です。ダッシュとかすごくて、本気でやっても勝てない」と尊敬する人物に絶対的信頼を置く。厳しい練習も「自転車が大好き」と語る小酒ならやりきっていくだろう。明るく、笑顔が似合う青年が、いつの日か大舞台で大きく飛躍する時が来ることを期待したい。
　「今はＳ級選手の名前で圧倒されることがあるけど、逆に自分の名前で相手を圧倒できるようになりたいですね。岐阜記念でも収穫はあったし、まずはＦ１戦の決勝を目指します」

2019年1月18日更新

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