谷口明正選手三重Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「全然知らないところからのスタートでした」
　学生時代はバスケットボールに熱中。卒業後も競輪とは無縁の生活を送っていた。そんな谷口だったが、毛利昇平（79期）との出会いで運命が変わる。
　「競輪は知らなかったです。たまたま毛利さんと会ったのがきっかけですね。それで適性を受けたんですけど不合格だったので、三重に移って（師匠の）萩原操（51期）さんを紹介してもらいました」
　萩原の指導のもと、103期で見事合格。その後も着実に階段を登っていたが、思わぬ困難に見舞われた。
　「定期昇級で（Ａ級１・２班に）上がって点数を90点まで上げたら、ぎっくり腰をやってしまって。そこからは、治って、練習をして、また腰をやっての繰り返しでした」
　それでも、前を向いて壁を乗り越えると、今期から初のＳ級に昇級。初戦の７月別府では準Ｖ、続く弥彦記念は準決勝に進出と存在を猛アピールした。それでも、自身の追い求める理想へはまだ遠い。
　「別府は自分で作った展開じゃなくて、流れで結果が出ただけ。弥彦はそれ（強気な攻め）ができたけど、小田原記念の二次予選も中途半端だったし、気持ちが弱気になっていますね。しっかり自信を持ってレースを作って、力強い走りを見せたい」
　Ｓ級レーサーになって２カ月あまり。見えてきた課題と戦いながら、さらなる高みを目指す。
　「フォームも変えたので、それを自分のモノにして。期待もしてもらっているし、アドバイスも生かしていきたいです。あとは落ち着いてきたし、先行で勝負したりとか、今後はやってみたいこともやっていって。みんなに信頼してもらえる自力選手になりたいですね」
　ゼロから登った山は、今後も険しい道が待っている。しかし、常に上を目指す谷口なら逆境も跳ね除けるだろう。今後の更なる活躍に期待したい。（工藤）

2019年1月18日更新

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