藤原俊太郎選手岡山Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　昨年はＡ級で６Ｖを達成。持ち前のスピードを武器に随所で強敵を破ってきたが、10月宇都宮の指定練習中に落車して以降、徐々に歯車が狂いはじめた。
　「体はすぐに良くなったんですけど、（落車する前と比べて）トップスピードが４、５キロ落ちてしまいました。寒くなったっていうのもあるかもしれないけど、なぜか踏み切れなくて…。（12月）広島で優勝できたけど、感覚は良くなかったです」
　その良くない感覚を引きずったまま、今年から初めてのＳ級の舞台へ。やはり、理想通りには走れなかった。
　「（別線の）カマシが怖くて、まだ来てないのに踏んでしまったり、オーバーペースで踏み過ぎてしまったり。余裕がなくて、落ち着いて走れてないですね。あとは緩急を付けるとか、流すところはしっかり流すとか、もっと競輪をしていかないと」
　なかなかモヤモヤは晴れなかったが、初心に戻ろうと２月小松島を終えた直後から練習方法を一変させた。「今までは調子が良かったころの練習を続けてきたけど、強くなるための練習をしないといけないなと思って、重たいギアで追い込み気味に練習をしました」。中８日で迎えた静岡ブロックセブン前検日には、「追い込み過ぎで３日前に熱が出てしまった（苦笑）」とも話していたが、レースでは河合佑弥にフタをした石塚輪太郎を上手く利用し、前受けからそのまま先行策に。最終バックでも懸命に踏み直し、直線で強襲してきた近藤保にこそ先着を許したが、２着に粘る好走を見せた。
　「ジャンくらいから踏み上げたくて、ソワソワしていました。そしたらホームまで来て、外の方も仕掛けて来そうなのが見えたので、踏み上げました。最後は（優勝まで）行けるかと夢を見てしまいましたね（笑）」
　脚に上積みがあったことで生まれた、気持ちの余裕。その一戦で、復活の糸口をつかんだ。
　「とりあえず、やれるところまで脚を付けていくだけですね。（Ｓ級に上がって）１着が遠いから、逃げて１着を取りたい。今92勝なので、早く100勝したいです。地元記念は、まずは予選を突破することが目標。準決勝を走れるように頑張ります」
　５日が初日の玉野記念で、さらに復調した藤原を見られることに期待したい。

2020年3月4日更新

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