村田瑞季選手京都Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　Ａ級1、２班戦のステージで積極的な競走で、９月の京王閣から３場所連続確定板入りと好走を続ける村田瑞季。その要因はピスト６でのレースがきっかけだった。
　８月にTIPSTAR DOME CHIBAで行われたサードクォーターラウンド１。村田は初めてＳ級選手の先行力を体感することになった。予選を順当に勝ち上がり迎えた準決勝。Ｓ級上位の機動力を誇る根田空史（94期）を相手に果敢に先行するもまくられて２着に終わり、決勝でもすんなり叩かれて４着に沈んだ。
　「根田さんと走って力の差を感じた。自分より弱い選手であれば併走して相手が下がっていくのがわかるけど、余裕で行かれて初めて力負けを味わった。これがＳ級のスピードと持久力なのかと思った」。
　力の差をまざまざと見せ付けられた村田は、練習方法を変えて再スタートを切る。
　「このままではＳ級に上がっても通用しないと思い、練習方法を変えた。長い距離を今までより短い距離を踏むように意識して練習するようにした。そのおかげで踏み出しが良くなりスピーが上がった。全体的にレースの脚が上向いて競輪の成績が良くなっていった」とピスト６での悔しい経験を経て成長を遂げた。
　そんな村田だが来々期はＳ級へ昇級する可能性が高く、今はＳ級戦を見据えてレースに臨んでいる。
　「Ａ級（1、2班）戦では勝てるようになってきたし、今は内容を求めて走るようにしている。Ａ級で先行できるようじゃないと、Ｓ級では位置すら取れないと思うし、脚力向上のためにも積極的に走っている。先行主体のレーススタイルは変わらないけど、後ろに付いてくれる人にもチャンスがあるように、先行できない展開でも最低限いい位置を確保できるように心掛けている」
　まだまだデビュー３年目と伸び代は十分で、着実に進化を遂げている村田。「Ｓ級に上がっても徹底先行スタイルを貫きたいし、Ｇ１の準決勝で逃げ粘れるぐらいになって周りから認められる先行選手になりたい」と志は高く、将来は近畿を背負って立つ選手になってくれることに期待したい。

2022年10月11日更新

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