安彦統賀選手埼玉Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「脚力不足だし、あまり手応えは感じていない」
　昨年の４月にデビューを果たし、今年３月にはルーキーチャンピオンレースで勝利。その後もＡ級１、２班戦で安定した結果を残すが、安彦統賀はその結果に満足できずにいた。
　「チャレンジ戦は４場所で特別昇班できていたし、突っ張り先行や力勝負でも通用していた。Ａ級１、２班戦の７車立てはスピードあるカマシを打てる選手が強いし、今の自分にはスピードが足りない。周りの選手は自分を警戒して後方に置こうとするし、逆に自分が突っ張る展開でも、（３分戦の場合は）中団にサラ脚の選手ができてしまいまくられる。とりあえずその中でも現時点でできることをと思って前々の競走をしている。それが自在の動きにも見えてしまうし、周りからはあまりいい競走だと思われていないと思う」
　自身のレーススタイルに葛藤を抱きつつ、弱点克服に向けて努力を続ける。
　「学生時代は中長距離やロードレースをやっていたので、急激にはダッシュ力が上がらない。それでもダッシュを付ける練習をして、以前よりはダッシュ力も上がってきた。暑い時期になってきて、室内練習のウエートトレーニングやワットバイクとか瞬発系のメニューを主にやるようになった。ピスト６を走ることもいい影響が出ている。タイムトライアルの数値は今の自分の脚力の指標になるし、大ギアを踏んで脚に刺激が入るので、現行競輪にもつながるものはある」
　将来は大舞台制覇を目標に掲げるが、今は着実にキャリアアップを目指す。
　「選手になったからにはいずれはＧ１を取りたいという気持ちはあるけど、今は大きいことは言えない。前期は失格があってダメだったけどそれがなければＳ級点に届いていたし、今期こそはしっかりＳ級点を取れるように。今の力だと上に上がっても通用しないと思うし、まずは長所を伸ばして、短所を克服していきたい。師匠（太田真一）が偉大だし、荒川（達郎）みたいな強い後輩も出てきている。自分も頑張らないといけないし、自力でやれるうちはしっかり先行基本の競走スタイルでやっていくつもりです」
　若くして多彩な戦法で結果を残す姿は明るい将来を感じさせる。Ｓ級戦で活躍する日を夢見て、今は力勝負で道を切り開く。

2023年7月24日更新

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