平原康多 選手 スポット・インタビュー
1年ぶりに戦える

4カ月近くが経とうとしているが、まだ見慣れないレーサーパンツ。10年間続いたS班の赤いレーサーパンツを履き替えることを今年は余儀なくされた。落車禍に見舞われた昨年、グランプリラストチャンスの11月の競輪祭も最後は落車。平原康多にとっては、23年を象徴するようなG1戦線の幕切れだった。
体の立て直しが最優先事項だったが、上昇カーブを描くとまた落車が襲った。しかしながら、今年に入りその流れもストップ。7車立てのF1まわりには苦戦しながらも、体は順調に回復の兆しを見せた。ダービーを直後に控えた西武園記念までアクシデントなく終えた。
「後ろの僕と(武藤)龍生でブロックしても、(深谷知広が)止まらなかった。自分たちが優勝できなくて、(ラインの)みんなが悔しい。森田(優弥)を優勝させてあげられなかった。自分たちの力不足です」
地元5人で結束した西武園記念決勝のあとは、悔しさをあらわにした。ただ、4日間のシリーズを通しては、ダービーに向けて確かな手ごたえをつかんでいた。
「(ダービーは)1年ぶりに戦えるかなっていうのがあります。この1年くらいは体が良くなさすぎた。左足の筋力が完全に戻っているわけではないので、完ぺきではないけど。ようやく体が連動してきた。(自転車に関しても)3日目に修正して、かなりいい方向になった」
8度のG1制覇があるが、まだダービーのタイトルはない。コレクションを1つ加えて、グランドスラムに王手。昨年、重ねた苦労を思えば、そんなストーリーが平原に舞い降りてもいいだろう。