菊地圭尚 選手 スポット・インタビュー

後輩の成長を後ろから

菊地圭尚
菊地圭尚

 菊地圭尚にとっては、16回目の地元、函館記念だった。05年、初めての函館記念では、初日選抜を逃げ切って、先輩の齋藤明と地元ワンツー。その後も地元の主役を張り続けてきた菊地は、14、15、16年と3年連続で函館記念を準V。14年には後ろの明田春喜に交わされて涙をのみ、続く15年は武田豊樹のまくりを差し切れずのライン決着。16年は新山響平の記念初制覇での逃げ切りに、1輪及ばなかった。どうしても欲しい函館記念の優勝。今シリーズは二次予選での敗退だったが、シリーズ終えて菊地は静かに口を開いた。
 「(シリーズを通して)自分の調子が、なんとも言えないままだった。地元だからっていう気持ちで、とにかくそこをカバーする走りをしようと。ただ、それをもっと上のレースでしたかった」
 山崎歩夢とタッグ組んで、一次予選をクリア。2日目の二次予選以降は、地元の後輩、小堀敢太との連係が3走続いた。それだけに最終日こそはの思いもあっただろうが、果敢に突っ張った小堀は4着に沈み、菊地は2着。ラインでの上位独占はならなかった。
 「(最終日まで)小堀もいろいろストレスがたまるレースが続いていて、最後は(みんなで)決めようっていうことだった。突っ張って、そこから行きますって、(小堀からも)強い気持ちの言葉をいただいた。だから、なんとかと思ったけど…」
 未勝利に終わったシリーズだが、ファンの声援を後輩とともに一身に受けて、菊地が感じることもたくさんあった。
 「連日、たくさんの声援をもらってたんで、なんとか期待に応えたかった。ただ、なかなかかみ合う感じがなかった。自分が良かった時もずっと後輩が育たなくて、さみしい思いもあった。でも、やっと(中石)湊、小堀が出てきて、杉浦(颯太)も出てきたりした。冗談ですけど、10年遅いよって言ったんですよ(笑)。この先、小堀が引っ張っていってくれればなと。後ろに付いていても、今日もうれしい気持ちになりました。彼らの成長を後ろで見ていたいのもあるんで、まだまだ自分も頑張っていきたい」

2026年05月21日 更新