一戸康宏 選手 スポット・インタビュー
練習方法の見直しで奏功

昨年の西武園記念以来、2度目のG3決勝進出を目指した一戸康宏は、京王閣記念を1着。準決は、一次予選でワンツーを決めた梁島邦友の先行に乗って、室井蓮太朗のまくりをけん制しながら抜け出しを図るも5着。しかし、近況の充実ぶりをグレードレースでも発揮してみせた。
「6月の富山で落車したことを機にいったん休んで、室内練習を取り入れるようにしました。落車する前はずっと競走が詰まっていたので、休んでいた間にしっかりと練習できたことが良かったのだと思う」
6月富山で落車し、その後の2場所を欠場。復帰場所の富山記念以降の3場所は白星がなかった。だが、9月に入ると3場所で5勝の固め打ち。練習方法の見直しによって、いきなり白星が増えはじめた。
「レース勘を取り戻してようやく良くなってきました。最近は自分でも脚力がついてきている感覚があります」
京王閣記念の最終日はラインの前を任されたが、3日目までは番手回り。8月に38歳を迎え、近況は徐々に若手に前を任せるレースが増えてきてはいるが、自力を捨てたわけではない。
「(最終日は)打鐘で前の動きに遅れてしまって、佐藤(和也)さんに入られてしまった。自力を出したかったので悔しいですね。まだラインの前で走りたい気持ちがあるので、今後は先行回数を増やしていきたいとは思っている。でも、自在的な動きもしていかないと人の後ろを回る時に信用されないと思っているので、そこのさじ加減をうまくやっていきたいですね」
自力選手としてのプライドを持ちつつ、番手戦での技量を磨いてさらなるステップアップを図る。