川口聖二 選手 スポット・インタビュー
地元で訪れた最大のチャンスに…

最終バック手前で岩井芯が北日本勢をのみ込んで、続いた川口聖二も岩井とともに3コーナーに突入。3番手以下は離れて、岐阜G3は地元両者のV争い。固唾をのんだ直線の攻防は、デビューしてまだ2年1カ月の岩井に軍配。川口のG3初制覇に期待を寄せたファンの力が、一気に抜けたゴールの瞬間でもあった。
「最大のチャンスだったけど、(直線は脚が)パコパコでした。悔しいですね、ホントに…」
ホームバンクで千載一遇のチャンス。その表情に暗さはなかったが、川口は悔しがることしきりだった。岩井とは決勝が、シリーズ三度目の連係。一次予選は番手まくりの石毛克幸に合わされ、あわや岩井が敗退。そのピンチを救ったのが後ろにいた川口だった。一次予選を岩井は2着、援護した川口が4着で勝ち上がり、準決では岩井が別線の番手を奪取してからまくりを繰り出して、川口とワンツー。「(岐阜に)来て岩井とも一緒に練習した。だから付きやすいですね」。あとは抜くだけの決勝だったが、追い上げた内藤秀久にからまれたことも響いて、直線は伸び切れなかった。
「ただでは番手は回れないないと思った。ジャンのところでは余裕があったんですけど、(内藤とからんで)楽に付いていけるところで(脚を)使っちゃいました」
川口は17年にG1デビュー。中部地区の機動型が少なくなっていた“冬の時代”に、身を粉にして支えた一人でもある。それだけにシリーズで4日間すべてが番手だったことは、川口にとっても思うところがあったに違いない。
「4日間、なかなか番手を回れることはない。課題はいっぱいあります。(番手での)そこの技術がないし、もっとステップアップをしていかないと。こんなんでは一生獲れない。でも、岩井はあっぱれです」
最後は気持ち良く後輩を表彰式に送り出した川口にも、その時はやってくる。