後藤大輝 選手 スポット・インタビュー
次につなげる日本選手権の1勝

「情けないの一言です。悔しすぎて…」
初めての日本選手権は着。輪界でもっとも権威のあるタイトル、6日制のG1だったが最終日を待たずに、後藤大輝は4日目の3走でシリーズを終えた。
一次予選は北日本の2段駆けにやられ、出切れず仕舞いで勝ち上がりを逃した。別線の叩き合いで流れが向いたかに思われた2走目は、金子幸央の番手発進でまくりを阻まれ、G1の厳しさを痛感させられた2走だった。
「ここに向けてやってきたんですけど、(2走目まで)なにも出せない状態だった。なにをやっているんだろうって歯がゆかった。なにかひとつでも収穫をって思ってたけど、収穫っていう前に自分の走りが情けなさすぎた。(気持ちを)切り替えようにも、切り替えられない状態で難しかった」
展開が悪かったと言えばそれまでだが、後藤はそれを言い訳にはしない。懸命にリセットして3走目に臨んだ。打鐘で仕掛けた後藤は、別線のけん制であおりもありながら怯むことなく最終ホームで主導権を奪取。ラインの井上昌己とのワンツーを押し切りで遂げた。
「(3走目はラインの)3車をしっかりと生かしたかったんで、早めに仕掛けてでもと思って行きました。(井上)昌己さんのところか松川(高大)さんか、どこかで(小森貴大が)かぶっているだろうと思ったけど、かぶらせないで行きたかった。自分も精いっぱいだったんで、(ラインに)迷惑を掛けてしまった。選手紹介からお客さんは、自分の名前を呼んでくださった。不甲斐ない走りをしていても、自分を応援してくれている人がいる。すごくうれしくて、お客さんに感謝したいです」
逃げ切りで得た日本選手権の価値ある1勝は、まだ見ぬこれからの“収穫”の糧にしなくてはいけない。
「今日(4日目)のこの1走は、しっかりと出し切ろうと思っていた。成績もつながったんで良かったです。(近況は)自転車に関してもフレームを換えたり、部品を換えたりして試行錯誤している途中です。ここには定まったと思って、その自転車で来たけど。内容が内容だったので、また一からのつもりで頑張らないと。6月には(久留米での)地元記念と高松宮記念杯が入っているんで、状態を上げていけるように。地元記念で弾みをつけて、高松宮記念杯に行きたい。もう同じ失敗を繰り返さないように」