坂田康季 選手 スポット・インタビュー

大器を感じさせたS級デビュー

坂田康季
坂田康季

 小さくまとまることをよしとしない。スケールの大きな走りが、同期のなかでもひと際、目を引いたS級デビューの立川記念の4日間だった。
 「初日から最終日まで、いい走りができたんで良かった。S級の最初が記念だったんで、そこでしっかりと課題を見つけられればと思っていた」
 坂田康季の強烈な踏み出しに後ろが離れるアンラッキーな一次予選だったが、4着に踏ん張って勝ち上がった。二次予選ではS班の北井佑季のカマシを許さずに敢然と風を切って、番手の中川誠一郎に好展開をメイク。S班の機動タイプとの初顔合わせにも、怯むことなくインパクトを残した。
 「北井さんにカマされなかったのは上デキだった。このスタイルを変えないでいきたい。内容はいいけど、着ですね。いい走りができても、これでA級に戻ってしまったら意味がないんで」
 最終日には逃げ切りでS級初勝利。通過点とはいえ、「良かったです」と、いつもの穏やかな表情で振り返った。すでにA級1、2班戦の後半ではS級を見据えていた。その意識の高さこそが、坂田の躍進の要因の1つでもある。
 「A級のめちゃくちゃ調子がいい時に比べたら、12月は調子が落ちていたけど戻せた。A級の時にS級に向けての内容をと思って走っていた。養成所からタイムとか感じたこと、要点、反省点などをずっとノートに書いています。この開催でつかめたものあるし、(今回、感じた課題は)立ち上がりのスピードですね。先まくりされないようなスピードをもっとつけないと」
 九州復興に欠かすことができない若手の台頭。立川記念でも同配分だった同期の後藤大輝らと大きな鍵を握ることになる。
 「最近の九州の若手にはいない走りだなって、(先輩に)言われたのはうれしかったです」
 ようやく立ったS級のスタートライン。坂田のこれからの成長を見届けたい。

2025年01月08日 更新