斉藤樂 選手 スポット・インタビュー

試行錯誤でつかんだ記念初勝利

斉藤樂
斉藤樂

 今期ステージを上げて、S級2場所目で初めての記念シリーズ。前回の大垣でS級初勝利を挙げていたものの、最終日の白星にこぎつくまでは波がなかったわけではない。
 「前回のS級デビュー戦で先行をガンガンしようと思っていたら、それができなかった。それでヨコでと思って今回やったら全然ダメだった」
 変化を求めて9車立てに臨んだ斉藤樂だったが、一次予選は福永大智との踏み合いでシンガリに沈んだ。後方からまくった2日目は、あおりもあって5着。3番手確保までは良かった3日目も、そこから車間が詰まらず見せ場をつくれなかった。
 「先行を主体にやって、そのなかで(自在性を)出した方がいいぞって。阿部力也さんだったり、安部貴之さんに言われた。そこを見失わないようにやっていきたい」
 最終日は打鐘過ぎに狭いところに車輪を突っ込んでヒヤリとするシーンもあったが、視界が開けると最終ホーム手前からのロングまくりを敢行。前団をのみ込んで、G戦線での初勝利を収めた。
 「それまで3日間、力を出し切れてなかった。なんとか出したくて、空いたところから行けた。危ないところもあったけど、狭いところを行けるのも自分の持ち味だと思う」
 冬期移動先でのCSCで、もまれながら力をつけてきた。大垣にも“出稽古”に行くなど、積極的に様々な選手と触れ合う機会をつくっている。
 「CSCの冬期移動では、北日本の先輩がたくさんいる。今回は大垣にも行かせてもらって、いろんなところでたくさん吸収したい。冬期移動に行かせてもらったそのおかげでS級も取れたと思う」
 前期のA級1、2班戦でも圧倒的な先行力で、相手をねじ伏せるようなタイプではなかった。それだけに発展途上。まだまだ伸びしろを持っている。
 「(S級で)どこまでやれるかなって。勝つためにはもっとバック数を増やしていかないと。それで(別線が)コイツと当たったら嫌だなって。失うものはない。そういう意味では、今回は2、3日目が本当にもったいなかった」
 まだ方向性も定まっていない未知なる可能性。大化けするかは、これからの斉藤自身にかかっている。

2025年01月28日 更新