山田駿斗 選手 スポット・インタビュー
焦らずに一歩ずつ

今期よりS級2班に初昇格を果たした山田駿斗。同期にはすでに記念制覇の実績がある西田優大をはじめ、S級の舞台で活躍している選手も多い。しかし、山田は養成所を適性で入所。本格デビューからS級の舞台にたどり着くまでに2年半の時間がかかったが、しっかりと練習で力をつけてようやくここまで上り詰めた。
「以前は千葉(250バンク)を使っていた時もあったけど、今は松戸で練習してます。デビューした最初のころはダッシュだと思っていたけど、いまは練習のおかげで地脚もついてきて、脚力自体が上がったのかなと思う」
迎えたS級初場所の立川記念は、7616着。これまでの7車立てのA級戦との違いを感じながらも、3日目には8番手からのまくりを決めて、S級初勝利をつかんだ。
「(3日目は)最終ホームで後ろになってしまったが、落ち着いて仕掛けられた。久しぶりにまくりが出ましたね。A級だと力で無理くり仕掛ける感じだったので、なかなかまくりが出なかった。(初の9車立ては)流れている感じで、自分のなかでは余裕もあった。ペースが上がっているからこそ、まくれたのかなと思う」
また初めての記念シリーズ。養成所時代から切磋琢磨してきた同期の活躍は、大きな励みとなったようだ。
「同期同級生の尾方(祐仁)君が二次予選に勝ち上がっていて、すごいなと思った。自分も今回どこかしらで1着が取りたいなと思っていたので、その目標を達成できたことは良かった」
ここからが本当のスタート。これまでよりも1日長いシリーズを走り終えた山田は、これからのS級での走りをこのように思い描く。
「S級では、併走になった時は簡単には引かないぞというところも見せていきたいし、流れのなかでうまく走っていければ。自分はS級ですぐに駆け上がっていくような選手ではないので、まずはS級の点数を確保することが一番の目標です。そこからF1の決勝進出や、F1優勝と一つずつ段階を踏んでいきたいですね」
これまでの競輪人生も決して順調なものではなかっただけに、このS級の壁をしっかりと受け止めて、自らのペースで着実にステップアップを目指していく。