岩井芯 選手 スポット・インタビュー
初ビッグで冷静に2勝も

デビューから2年を待たずに今期S級にステージを上げた岩井芯は、S級4場所目の2月防府で初優勝。5月松阪を4連勝の完全VでG3初制覇を果たすと、6月の地元、岐阜でもG3を優勝。持ち前の勝負強さもあるだろうが、よほどS級の水が合っていたのだろう。迎えた初ビッグのサマーナイトフェスティバル。一次予選では先行策で8着に沈んだが、その後は2勝をマークした。
「(ビッグ初勝利は)そんなに満足できるレースではない。昨日(初日)の時点で、二次予選に上がれずに、もうサマーナイトフェスティバルは終わってしまった」
21歳の岩井にとっては通過点とは言え、初ビッグでの勝利にも冷静に自己ジャッジ。浮足立つことなく振り返った。2、3日目をまくりで連勝。S班の嘉永泰斗らとの顔合わせになった最終日は、中野慎詞の先行に6番手まくり不発の6着に終わった。
「(最終日は)脚力不足って言うしかない。今日に関してはまったくですね」
一次予選は浅井康太との連係からオーバーペース気味に風を切ったが、2日目以降は流れを見極めてまくりに構えた。現状の自身の脚力を分析しながら、組み立てられるセンスの良さを持っている。
「(4日間を振り返って)脚力差とかも感じましたし、位置取りとか、Sも遅いんでその辺からですね。脚力アップもしていかないと。(2勝できた)そこは良かったです。今回、見ていて、(最終)ホームを取って先行した選手が残ったのは、一人か二人くらいしかいないと思う。その辺をふまえて走らないと勝てない。(いまの自分には)ホームを取って先行して勝てる脚があるとは思っていないので、難しいところもあります。やっぱり逃げて残らなかったら意味がない」
2度のG3を含む3度のS級Vは、すべてまくりでのもの。ただ、それで慢心はしていない。
「(踏める)距離も、もっと伸ばしていかないといけない。(初めてビッグを走ってみて)やれないこともないっていう感触はある。さらに上を目指して頑張りたい。一つ一つのレースをしっかりと吸収して、同じ失敗をしないように」
ビッグでのスピード域に難なく対応して、勝ちにつなげられる資質は誰もが持っているものではない。天賦の才に脚力が加わると、その先にタイトルが見えてくる。