どこへ行ってもぐずついた空模様に、気分までどんよりしてしまいそうな今日この頃。そんな憂鬱もどこへやら、岐阜記念では連日雨の中、選手たちの喜びの声をバンク内からお届けしました!

記念競輪が終わるたび、賞金ランキングをチェックするのがすっかり習慣となるこの時期。年末の大一番に向けて、賞金ランキングも目が離せません。もちろん、どの選手も「タイトル」を獲ってグランプリへの切符を手にしたいはず。

そんな選手たちの熱い思いをよそに….邪な私の賞金ランキングチェックをお許しください(笑)。

さて、このところ少し元気のなかった中部勢ですが、岐阜記念では大いにバンクを沸かせてくれました。地元のエース・山口拳矢選手が優勝し、賞金ランキングも一気にGP圏内へ浮上。タイトル戦も残すところあとふたつとなりました。

記念の前、共同通信社杯で山口選手を取材する機会がありました。日本選手権競輪を制して、早くも3年。20代でタイトルを獲り、その後も常に大きな期待を背負いながら走り続けてきた山口選手。 「まだまだ若手」という印象が強かったのですが、気がつけばもう30代。今では地元の若手選手たちを牽引していく立場にもなりました。そこで、地元の若手選手が増えてきた中で何か変化はあったのかな?と聞いてみると、「ん〜。そうですね。あまり言葉で伝えるのが得意ではないので…難しいです。でも、走る姿でわかってもらえればいいなと思っています」

との答え。

デビュー時から、決して口数の多い選手ではありません。取材をしていても、なんとなくはぐらかされるようなことも。まだまだ私は引き出せていないな〜(涙)。

でも、「走る姿でわかってもらえれば」という言葉には、山口選手らしさが詰まっている気がしました。

言葉で多くを語るより、自分の背中で示していく。その言葉を実感したのが、岐阜記念だったのかもしれません。準決勝後には、一瞬迷ったことで自分だけになってしまったと、悔しそうな表情を見せていた山口選手

それでも決勝では、地元のエースとしてしっかり結果を残しました。

そして優勝インタビューでは、地元で行われるグレードレースの重み、そして自身と志智選手しか決勝を走れなかったことへの思いも話してくれました。

その中で最後に出たのが、

「みんなでタイトルを狙いに行けたら」

という言葉。

中部勢も、グレードレースを走る若手選手が少しずつ増えてきました。そんな後輩たちにとって、地元の先輩が結果を出し、さらに「みんなでタイトルを」と口にしたことは、きっと大きな刺激になったのではないでしょうか。

今年の寛仁親王牌では、まだ少し中部の若手が少ないようにも感じますが、だからこそ、これからの中部勢を担う若手たちには、山口選手の背中を追いかけるような走りを期待したいところ。

言葉ではなく、走りで伝える。そんな山口選手の背中が、次の世代を動かしていくのかもしれません。

ということで

寛仁親王牌で私はBetimo KEIRIN LIVEとあす勝ちの前検日インタビューと

全日程式典を担当します。

タイトル戦も、いよいよ残りわずか。迫るクライマックスに向けて、ドキドキは高まるばかりです!

寛仁親王牌 ── 山口拳矢選手の背中