荒天の中、悠々と駆け逃げ切りV
新山響平
北日本3車VS単騎6名と圧倒的に有利なメンバー構成の中、S班の阿部拓真がスタートを決めると、新山響平は理想的な正攻法のポジションで周回を重ねる。残り2周で最後方の和田真久留が上昇すると、新山は突っ張る。3番手に降りようとした和田は根本哲吏と接触し、故障失格。新山が先頭のまま打鐘を通過する。最終ホームで4番手から鈴木竜士が仕掛けると、新山もペースアップ。根本も車体故障で戦線を離脱し、鈴木は番手に追い上げて阿部拓真に絡み、最終2コーナーで鈴木が番手を取り切る。3番手以降は距離が空き、新山と鈴木のマッチレースとなったが、力強く踏み切った新山が1車身差を付けて1着でゴールを駆け抜けた。
「前を取って貰えたので、一番簡単に組み立てを考えられるし、突っ張ってしまえば北日本にチャンスかなと。前を取れなかったら悩んだけど、前を取れたのが大きかったです。あの位置で前に出られてもめんどくさいし、前までこないように踏みました。後ろで音がしたけど、モニターで確認してから落ち着いて仕掛けました。向かい風だけど、ホームで仕掛けてくるかなと思っていたし、落ち着いて見られましたし、結果的に(鈴木を)合わせられた。結構引き付けたので、ダッシュのタイミングで(鈴木に)降りられたから阿部さんは難しかったと思う。優勝を狙っていたので、追い風と向かい風を上手く使って最近の中では上手く走れたし、割と良かったと思う。(昨年10月松阪に続くG3優勝で)中部地区は僕に優しいですね。今回は流れが良かったし、運がいいのかなと。決勝も先行一車でしたし、自分に向くようなシリーズでしたね。最近始めた練習が効果として出ているのは感じているので、続けていけばもっと良くなるのかなと。G1で結果が出ないと自信に繋がらないので、G1で結果を出したいと思います」
阿部の番手を取り切った鈴木竜士は1車身及ばず2着でシリーズを終えた。
「(暴風雨の中での競走となったが)それでも自分の脚力のなさですね。(初手は)単騎が6人いたしラインも一つだけだったので、そこまで考えていなかった。新山と走る機会はなかなかないので勝負できればと。(新山がペースに入れて)あのまま駆けさせたら、前でワンツースリーで決まってしまうし、自力のコメントを出しているのでその姿勢を見せられればと。(阿部拓真を外からキメて)狙える隙はあそこだけでした。まだまだですね。(G1を)獲るにはあそこで(新山を)抜かないといけないので」
中団から最終バックでまくり気味に仕掛けた山田英明が3着。
「車番が良かったし、単騎だったので、(プランは特になく)それだけですね。あとは展開でと思っていたけど、風も強かったので。(前にいた鈴木)竜士が勝負してくれたので、自分にチャンスが向きましたね。でも雨で前が見えずなんとなく踏んでいた感じです。今回は決勝に乗れたし、また少しずつ上げていければ。(今シリーズはバースデイ勝利もあり)いい開催になったと思うので、また頑張ります」